泥沼日誌: 工作   
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2012年7月13日

着て行く服がない…

■すでにバイクシーズン真っ盛りだというのに、今年は雪の上で二回乗っただけ。なんとか乗る機会を作らねば、またぶっつけ本番でレース出場ってことになるぞ…と思っていたところ、6月23-24日の林ツーアドベンチャーの試乗会に、あの噂の New YAMAHA WR450F が来るという話。おぉ、これは是非とも、我が主力戦闘機1998年型YZ400Fからの進化の度合いを確かめに行かねば。しかし、そこには大きな障害が…

『試乗会に着て行く服がない』

新型バイクの試乗会ですから、身なりもそれなりにきちんとしなければ礼を欠きます。しかし、今手元にあるウエアは…10年くらい前のモデルで、膝に穴が開いてパッチを当てたMXパンツと、年式違いのジャージ。2stオイルで背中に斑点があるやつと、肘が破けて補修してあるやつ。こんな恥ずかしい格好で、内地からわざわざ林ツーにいらっしゃるようなセレブな方たちの前には出られない。どうする俺…というわけで一念発起。ウエア一式を新調することにしたのでした。

近くにバイク用品店などあるはずもない地方在住者の心強い見方、DIRTFREAKオンラインストアで注文し、中一日で届きました。

FOX Racing ノマドパンツ&ライドジャージ


何故これを選んだかのというと、もうすぐ'13モデルの発表も近いこの次期、マシンやヘルメットに合う柄と体に合うサイズの在庫が既に無く、まあ黒なら何にでも合わせられるし、このウエアならサイズの問題も私の手にかかれば何とかなるかなと…


取り寄せたのは、パンツは34インチ、ジャージはXL。ジャージはちょっと大きめ、ウエストは少し緩めだけどベルト仕様なので問題なし、腿は超余裕。しかし、裾は引きずるぐらい長いと説明されてはいたものの、これはあまりにも長い。ブーツ&ニーガード着用で、膝曲げた状態でここまで長い。まあ、これも昭和世代体型の定め。当初の計画通り、さくさくっと裾上げ作業の開始です。

実は、FOXのノマドパンツはファスナーで膝下が取り外せるようになっているのです。


この取り外した裾のファスナー部分に、目印をつけて…


バッサリと切り落とし。


さあ、ここまで来ると後戻りはできません。
縁かがりをして、アイロンで折り返し、ファスナーを仮縫いして…


ミシンでジャーっと縫って完成…


そうは問屋が卸しません。膝内側のアテ革部分でミシンの針がポッキリ…


仕方なく、革の部分は二本針で手縫い…


で、仮縫いと余分な糸を処理して完成…


あぁ、これで心置きなく試乗会に出掛けられます。

2012年2月18日

A humble tire regroover

■地元十勝で開催されるレースなのだから、一度は出ておかなければと思うこと幾年月。しかし、雪上スペシャリストの強者達に対抗するには、それなりの準備をしなければならない。マシンは一台しかないのでしょうがない。問題はタイヤだ。スパイク、チェーン、荒縄等の追加工が禁止されるため、タイヤの滑り止めのために各自工夫を凝らす。コンパウンドの柔らかな角のある新品タイヤのブロックに、スタッドレスタイヤ然としたサイプを刻むのがほぼ定番となっている。だがしかし、うちにはすり減って角の丸くなったタイヤしかない。わざわざ雪上レースのためだけに新品タイヤを買って、ブロックを切り刻むなどという、ブルジョワ階級のような行為はできない。毎年こんな葛藤を繰り返しながら、古タイヤにフレッシュな角を再生できないものかと、構想を練ること数年、あるアイデアが浮かんだ。だがしかし、それを実践するためにはとても高価な工具が必要となる。原理はとても簡単なんだが、なんとかならんのか…じゃあ作ってしまええい。

ということで、前置きが長くなりましたが、手持ちの道具をチョチョッと改造してみることにしました。



100Wの半田ゴテをバラしてコテ先をシーラーのものに交換、厚さが薄いのでステン板を切ってスペーサー、おなじくステン板を切って穴開けて片面を研いで刃を付けます。



ぱぱっと組み立ててこんな感じ



早速電源を入れて、チンチンに赤熱するまで余熱をかけてスパッと試し切り



どうですか、この鋭角エッジの深溝は。ブロックの外側は減りすぎて、角を付けるには大幅に削らなければならない。ならば、真ん中に深溝を刻めば、溝の切り口が角になるのではないか…と

試し切りの結果、コテ先、カッターの余分なところで放熱しているせいか、いまいち温度が上がらず。引いて切る形だと、カッターがタイヤから離れるときに、勢い余って作業者の方へ吹っ飛んで来ることがあり非常に危険だ。(危うくフリースに穴を開けるところだった)それを考慮のうえ、より使いやすく改良したのがこれだ



名付けて、古タイヤの溝彫り職人"ニック・アップルトン"

古いSF小説からのパクリです…

2010年5月6日

ゴールデンウイークでした

■が、天候に左右される仕事ゆえ休みが取れるかどうかもわからずで、遠出はせずに地元の海でサクラ鱒でも釣ろうかと思い、ヘビータックルをひたすらフルキャスト。さすがに2日目には身体中が悲鳴をあげたので、昨秋からトランポに積みっぱなしだったバイクを下ろして整備しました。

事情によりバイクの置き場所がないためハイエースに積みっぱなしのバイク。そのままではサスに負担がかかるため、自作のフォークストッパーで対策は万全のはずでしたが、


やっぱりフォークオイルが漏れていました。3年ぐらいシール交換してないので当然ではあります。ちなみにこのフォークストッパー、トランスフォームします。



とりあえず漏れたフォークオイルを落として綺麗に洗車し、空っぽだったタンクにガソリンを入れてエンジンを掛けてみます。ガソリンを完全に空にすると、ガソリンコックやキャブのシールが硬化してしまうのであまりよくないのですが。

シーズン始めにエンジンを始動するには、ガソリンコックを開けてガソリンがキャブへ落ちるのを待ち、デコンプレバーを握って空キックを10回ほど、これでオイルポンプが回りシリンダーヘッドやクランクにオイルが供給されます。そしてスロットルを数回開け閉じして加速ポンプのダイヤフラム内へガソリンを供給し、チョークを引いてキックを踏んでクランクを上死点まで回し、デコンプを握ってクランクを1/4ほど回してピストンを上死点から外し、そして一気にキックを踏み下ろす。正しい儀式を経ると一発でエンジンがかかりました。



エンジンが掛かったのは良かったのですが、通常起こり得ない事が起きるのが古いバイクの宿命。ゴールデンウイーク中に乗りに行くのはあきらめ、再びハイエースの中へ格納しました。

2009年10月14日

WR250Rのアンダーガード増築工事

■時を遡ること一ヶ月ほど前、引っ越し準備で忙しい最中に突然H君から呼び出しが掛かった。恵庭EDに向けての整備を手伝って欲しいという話。こっちは期日までに分単位でスケジュールが詰まっているというのに、無下に断るわけにも行かず最後の挨拶がてら出張作業に出向くことになった。

聞くところによると水面下で色々画策していたようで、整備対象の車両はWR250Rだった。ワイズギア純正?の樹脂製アンダーガードの右側が大きく開いていて、オイルフィルター下部のボルト部分がガードできずに障害物にヒットしてしまうという。写真では分らないが確かに何かに当たって傷が付いている。


何故このような設計にしてしまったのか分らないわけでもないが、これでは大切なマシンの保護装置としては中途半端。早速この部分の対処作業を行う。

まずダンボールでガードの不足部分の型を取り。


別の車両で使っていた古いアンダーガードからパーツを切り出す。


古い物でも大事に取っておくと使い道があるものだ。それに引き換え昨今のエコブームはどうだ? 目先の燃費や消費電力が少ないからと言って、今も問題なく使えている物を廃棄して新しい物に買い換えさせる。新しく物を作るのも、古い物を廃棄・もしくは再資源化するのもエネルギーを消費するのだぞ。ならば古い物も使えるうちは壊れるまで使う方が省エネルギー・省資源に役立つのではないのか? しかも補助金を出してまでそうする必要がどこにあるのか...おっと、あまり余計なことを書くと黒服を着た男たちがコンコンとドアをノックするかも知れない。


切り出したパーツは障害物に引っかからないように、角を丸くし切り口を斜めに整形する。そして元のアンダーガードに密着するように、ドライヤーで温めて切り出したパーツを曲げる。実はパーツを切り出した部分も、ちょうど良い具合に密着するように、元々曲がった部分から切り出していたのだ。

さてこれをどうやってくっつけるかだが、たまたま引っ越し準備のため車に積んで置いたブラインドリベッターで固定することにした。さすがにリベットの駒はちょうど良い物が無かったため、近くの工具屋に買いに走った。ドリルで下穴を開け駒を差し込んでリベッターで止めて行く。楽しい工作の時間だ、気分はもうノッポさんの世界。私たちの世代なら頭の中で『できるかな』のメロディーが流れているはずだ。


組上がったアンダーガードを仮装着してみる。サインペンの跡は後で消してもらうとして、なかなかの出来具合。


問題のオイルフィルターとの透き間もこれだけ確保されている。リベットの裏側もどこにも当たっていない。完璧だ。

いや、まだこれでは完成ではない。アンダーガードに溜まった泥や水を逃がすための穴を開ける。直径30mmぐらいの穴を開ける必要があるのだが、これまたたまたま車に積んで置いた自在錐があった。きっちりと(笑)センターを出して穴を開ける。これで真の完成だ。




■その後、H君夫妻と後で合流したH君がプチパーティーを開いてくれた。大量のピザと食べるのがもったいないような見事なケーキをいただきながら、見ずじまいだった木古内DVDの鑑賞や恵庭ED対策の話をしながら夜も更ける。



そのあと帰って、徹夜で引っ越し準備の作業に追われたのも良い思い出としておこう。

2009年8月18日

YZ400Fのメーターギア

■某所でちょっと見かけたので、うちのマシンのメーターギア取りつけ方法を紹介。

YZ400Fと同時に発表されたWR400Fには標準で機械式の距離計が付いている。モトクロッサーであるYZ400Fにはスピードメーターや距離計は必要無いため、WR400Fとはフロントハブの構造が違うが、アクスルシャフトやフロントフォークのブラケット部分は共通だった。YZ400Fを公道登録するためにスピードメーターが必要だったが、マグネット式のメーターではすぐセンサーが壊れたり水に浸かると故障したりするため、WR400Fのメーターギアを流用して機械式メーターを取りつけることにした。

まず、ハブにメーターギアのリブをひっかける溝を作る。深さは1mmぐらいで十分。写真はメーターギアを外してYZ400Fのオイルシールを装着している状態。



WR-FのメーターギアはそのままではYZ400Fのハブにはまらないため、内側のシール部分をを少し削ってやる。少しきついぐらいに削って無理やりはめ込めば、使っているうちになじんでちょうど良くなる。



メーターギア側のハブオイルシールを外して、削ったメーターギアをはめ込むと、ギリギリでハブの溝とウオームギアのリブがはまるが、中のクリアランスの状態によっては溝から外れてしまうため、ウオームギアを外して輪切りにした樹脂製のリングをウオームギアの内側に入れて、ギアをオフセットしてやる。幅は3mm程度でOK。



これで10年以上使っているが、中に入れたリングが減るので、たまに新しいリングに入れ換えてやるくらいでトラブルは皆無。メーターギアの破損もなく水の侵入もほとんどない。ハブベアリングは今までに2回交換しただけ。水が入り込む余地がないほどグリスを充填しているからなのだけど、川渡りのあったレースの後はすぐ分解して、グリスアップするのは当たり前のこと。写真が不鮮明で申しわけない。

2009年6月9日

メタボ

■最近、ライディング中にモトパンのウエストのホックが外れてしまう事がよくあった。先日の特訓コースのタイムアタック中も、突然パンツがずり落ちてタイムアタックを中止せざるを得なかった。さっき立ちし○んしたあと確実に止めたはずなんだけどなぁ。中年真っただ中な年代にありがちがメタボのせいなのかな。でも十数年前に買って入らなくてあきらめてたジーンズはこの前履けたしな。と、外れたホックを留めようとするとすぐ外れてしまう。そう、経年劣化でホックのバネが緩んでしまっていたのだ。


ホック♀金具の内側にあるリング状のバネが♂金具を締めつけて保持するようになっている。やはり歳を重ねると締めつけが緩くなるのは人間も同じだ。幸い、前回ナイフケースを作ったときに余ったホックがあるので、新しい物に付け変えることにした。


♂側は平らな台の上で、♀側はこのような治具の上で化粧面が変形しないように、かしめ棒でかしめて止める。


サクサクっと作業が完了。これであと10年は使えます。体型が変わらなければ。

リラ冷えな蝦夷梅雨で乗れないときは、こういった小物の整備で暇をつぶすのです。

2009年6月8日

古傷

■わが家の勉強机兼、パソコンデスク兼、作業台兼、食卓(笑)である製図板。表面が凸凹になったのでパテで埋めてカンナで削って平らにしたら、あら懐かしい昔の切り抜き跡が現れました。

初めて買ったオフロードレーサーのXR600R。あの頃は鬼のようなニーグリップでマシンをホールドするライディングスタイルだったので、すぐにシートレザーが破れてしまった。張り替えるために純正品のシートレザーを取り寄せると、燦然と輝くあの600Rのロゴが印刷されていない。純正品のくせにそれはないだろうと聞いたら、あの時代年式毎にロゴの書体が変わっていたので、共通部品であるシートレザーのロゴ印刷まではやっていないとのこと。

600が唯一600と認識されるアイデンティティーであるロゴが無いのはなんともまぬけだったので、自分で塗装用の抜き型を作ってスプレーでマーキングした。この傷はその時型を切り刻んだ傷跡だ。しかしその張り替えたシートレザーは、直後のレースでブーツのバックルが引っかかってかぎ裂きに...

今じゃそこまでこだわらないんだけどね。

追伸:XR600Rのスペアパーツ、だれか欲しい人いませんか?

2009年6月6日

ブーツのメインテナンス その6

■XC選手権が終わって気の抜けた日々を送ってしまっています。今週末も天気が悪く、全道MXの和寒大会も介護師としての仕事がなければ見に行ってもおもしろくない。ということで、月曜日に洗ったブーツがようやく乾いてきたので、1年間酷使して破損した箇所を修理することにした。

ブーツの修理と言えば、このブログを始めてからずっと追い求めているテーマだったりする。

>>冬の後始末
>>ブーツのメインテナンス
>>ブーツのメインテナンス2
>>ブーツのメインテナンス3
>>幕の再生

それで今回はこいつ


トップ金具の制作作業。
右足は一部断裂、左側はすでに紛失。辛うじて残っている右側の金具を外して、叩いて伸ばしてケント紙に型を取る。


現物合わせで確認し


この型を元に精密図面を作製


実は、某所で盛り上がっている「コンパス」を使って見たかっただけだったりする。

この型を0.5mmのステンレス板に書き写し


はさみでチョキチョキ。
このはさみは、1mm厚ぐらいの軟鉄ぐらいなら平気で切断できる優れ物だ。


ドリルで穴を開けて


ハンマーで形を整えながらビス止めして完成


その辺に転がってた木ねじを使ったんだけど、やっぱり頭が飛び出してるな。後でなべ頭のビスにでも交換しておこう。それにしても、小汚いブーツに光る金具はとても不釣り合い。二・三回使えばすぐに傷だらけになるのだろうけど。

2009年3月12日

というわけで作ってみた Ver.2

昨日作ったワンウエイバルブ、機能的には問題ないけどあまりにも不格好でサイズも大きすぎ。こんなんじゃとても売り物にはなりません。(売るのか?)

ということで、より洗練されたデザインと機能を目指し、『One Night Love Again』じゃなくて『One Way Valve Ver.2』を開発しました。


材料は、12mm用ホースジョイント、外形10mmの塩ビパイプ、8mmの鋼球。これまた全て手持ちの材料で間に合ってしまう。



12mm用ホースジョイントの内径が10mmをちょっと下回るぐらいなので、ホースジョイント内部に塩ビパイプを圧入し、内部に鋼球を仕込みます。塩ビパイプの片側にはスルー用の溝を掘っておきます。



プラスチックとはいえ無理やり小さい穴に突っ込む訳だから、かなりの力が必要。油圧プレスなんてものはうちにはないから、バルブスプリングコンプレッサーで代用。アタッチメントが良い具合に治具の役目を果してくれます。途中まで入ったところで良く見ると、力に負けてバルブスプリングコンプレッサーがゆがんでます。さすがア○ト○プ○ダクツ。



鋼球が上手く動く程度に圧入サイズを調整。加圧に耐えかねて塩ビパイプがひしゃげてしまいました。その後、余計な部分をチューブカッターでカット。



スルー方向を示す矢印を書いて完成です。

どうです。Ver.1と比べるとサイズは三分の一で強度は格段に向上、材料費は100円のコストカットに成功。

これでいよいよ億万長者への道が開けてきたかな。