泥沼日誌: 小技・裏技   
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2012年2月18日

A humble tire regroover

■地元十勝で開催されるレースなのだから、一度は出ておかなければと思うこと幾年月。しかし、雪上スペシャリストの強者達に対抗するには、それなりの準備をしなければならない。マシンは一台しかないのでしょうがない。問題はタイヤだ。スパイク、チェーン、荒縄等の追加工が禁止されるため、タイヤの滑り止めのために各自工夫を凝らす。コンパウンドの柔らかな角のある新品タイヤのブロックに、スタッドレスタイヤ然としたサイプを刻むのがほぼ定番となっている。だがしかし、うちにはすり減って角の丸くなったタイヤしかない。わざわざ雪上レースのためだけに新品タイヤを買って、ブロックを切り刻むなどという、ブルジョワ階級のような行為はできない。毎年こんな葛藤を繰り返しながら、古タイヤにフレッシュな角を再生できないものかと、構想を練ること数年、あるアイデアが浮かんだ。だがしかし、それを実践するためにはとても高価な工具が必要となる。原理はとても簡単なんだが、なんとかならんのか…じゃあ作ってしまええい。

ということで、前置きが長くなりましたが、手持ちの道具をチョチョッと改造してみることにしました。



100Wの半田ゴテをバラしてコテ先をシーラーのものに交換、厚さが薄いのでステン板を切ってスペーサー、おなじくステン板を切って穴開けて片面を研いで刃を付けます。



ぱぱっと組み立ててこんな感じ



早速電源を入れて、チンチンに赤熱するまで余熱をかけてスパッと試し切り



どうですか、この鋭角エッジの深溝は。ブロックの外側は減りすぎて、角を付けるには大幅に削らなければならない。ならば、真ん中に深溝を刻めば、溝の切り口が角になるのではないか…と

試し切りの結果、コテ先、カッターの余分なところで放熱しているせいか、いまいち温度が上がらず。引いて切る形だと、カッターがタイヤから離れるときに、勢い余って作業者の方へ吹っ飛んで来ることがあり非常に危険だ。(危うくフリースに穴を開けるところだった)それを考慮のうえ、より使いやすく改良したのがこれだ



名付けて、古タイヤの溝彫り職人"ニック・アップルトン"

古いSF小説からのパクリです…

2009年10月17日

水抜き

■今日は、先日の北海道XC倶知安大会で酷使してしまったYZ400Fの水抜き作業をしたのだ。倶知安ではライダーとして走ったわけではなく、コースの確認で都合3周ほど走ったのだ。前日の土曜日は減ったタイヤでも余裕だったけど、夜中に雨が降ってしまって日曜の朝は大変だったのだ。マーシャルの若い衆を引き連れて先導したのだけど、あのチュルチュル登りで失敗してしまったのだ。ベストラインを走ればなんてことは無いのだけど、コースコンディションの確認のため普通は使わないラインを走ったためなのだ。あと数メートルで登頂というところで失速。レースの時に使えるように無理して溝を掘ってラインを作りながら登ったら、当然のようにオーバーヒート。初代YZ400Fはラジエータ容量が小さくて、アイドリングで2~3分おいておくだけで水を噴いてしまう、とても恐ろしい乗り物なのだ。WR用のリザーバータンクをつけいるのだけど、コース確認を終えて冷却水を見たらスッカラカンだったのだ。


というわけで現地で生水を補給したまま放っておいたので、中が錆びるといけないので水を抜いてクーラントに入れ換えたのだ。ここで一つ注意することがある。ラジエータクーラントに使われているエチレングリコールという成分は毒性があるので、そのまま下水に流したりしてはいけないのだ。今回はオーバーヒートでクーラント成分がほとんど無くなっているので、ちょっと辺りを見回して人がいないうちに放水したのだ。そして冬も近いので-40℃対応の不凍液を入れて作業は終了。冬の寒さが厳しい北海道では、冬季保管中に冷却水が凍ってラジエータが破裂したり、シリンダーにクラックが入ったりゆがんだりしてしまうのだ。夏の間、生水を足してクーラントが薄まっている人は要注意なのだ。

冬に向けて、あともう一つ水抜きしておくところがある。パイプフレームやスイングアームの中に入り込んでいる水だ。知っている人は知っていると思うけど、スチールパイプのフレームやスイングアームの下側には水抜き用の穴が開いている。泥遊びが過ぎるとここに泥が詰まってフレームの中に水がたまり、それが冬の間に凍ってフレームが裂けることもあるのだ。水が入っていれば当然錆びる。それを嫌って最初からこの穴をふさいでしまう人もいるけど、かえって入った水が抜けずに大変なことになってしまう。氷の膨張力はすさまじいのだ。


通常は普通にバイクを立てておけば抜けるようになっているけど、どういうわけかこのバイクは、前を少し上げないと抜けないような所に穴が開いている。ちょうどトランポにバイクを積むときのラダーレールの角度が、水が抜けるちょうど良い角度なのだ。バイクを積み込むときにラダーレールの途中で立ち往生していると思われてよく助けてもらうのだけど、あれは積み込みに失敗しているわけではなくて、このフレームの穴から水を抜いているためなのだ。皆さん、ご心配をおかけして申しわけありません。

2009年10月14日

WR250Rのアンダーガード増築工事

■時を遡ること一ヶ月ほど前、引っ越し準備で忙しい最中に突然H君から呼び出しが掛かった。恵庭EDに向けての整備を手伝って欲しいという話。こっちは期日までに分単位でスケジュールが詰まっているというのに、無下に断るわけにも行かず最後の挨拶がてら出張作業に出向くことになった。

聞くところによると水面下で色々画策していたようで、整備対象の車両はWR250Rだった。ワイズギア純正?の樹脂製アンダーガードの右側が大きく開いていて、オイルフィルター下部のボルト部分がガードできずに障害物にヒットしてしまうという。写真では分らないが確かに何かに当たって傷が付いている。


何故このような設計にしてしまったのか分らないわけでもないが、これでは大切なマシンの保護装置としては中途半端。早速この部分の対処作業を行う。

まずダンボールでガードの不足部分の型を取り。


別の車両で使っていた古いアンダーガードからパーツを切り出す。


古い物でも大事に取っておくと使い道があるものだ。それに引き換え昨今のエコブームはどうだ? 目先の燃費や消費電力が少ないからと言って、今も問題なく使えている物を廃棄して新しい物に買い換えさせる。新しく物を作るのも、古い物を廃棄・もしくは再資源化するのもエネルギーを消費するのだぞ。ならば古い物も使えるうちは壊れるまで使う方が省エネルギー・省資源に役立つのではないのか? しかも補助金を出してまでそうする必要がどこにあるのか...おっと、あまり余計なことを書くと黒服を着た男たちがコンコンとドアをノックするかも知れない。


切り出したパーツは障害物に引っかからないように、角を丸くし切り口を斜めに整形する。そして元のアンダーガードに密着するように、ドライヤーで温めて切り出したパーツを曲げる。実はパーツを切り出した部分も、ちょうど良い具合に密着するように、元々曲がった部分から切り出していたのだ。

さてこれをどうやってくっつけるかだが、たまたま引っ越し準備のため車に積んで置いたブラインドリベッターで固定することにした。さすがにリベットの駒はちょうど良い物が無かったため、近くの工具屋に買いに走った。ドリルで下穴を開け駒を差し込んでリベッターで止めて行く。楽しい工作の時間だ、気分はもうノッポさんの世界。私たちの世代なら頭の中で『できるかな』のメロディーが流れているはずだ。


組上がったアンダーガードを仮装着してみる。サインペンの跡は後で消してもらうとして、なかなかの出来具合。


問題のオイルフィルターとの透き間もこれだけ確保されている。リベットの裏側もどこにも当たっていない。完璧だ。

いや、まだこれでは完成ではない。アンダーガードに溜まった泥や水を逃がすための穴を開ける。直径30mmぐらいの穴を開ける必要があるのだが、これまたたまたま車に積んで置いた自在錐があった。きっちりと(笑)センターを出して穴を開ける。これで真の完成だ。




■その後、H君夫妻と後で合流したH君がプチパーティーを開いてくれた。大量のピザと食べるのがもったいないような見事なケーキをいただきながら、見ずじまいだった木古内DVDの鑑賞や恵庭ED対策の話をしながら夜も更ける。



そのあと帰って、徹夜で引っ越し準備の作業に追われたのも良い思い出としておこう。

2009年10月11日

トランポの虫干し


■今日も昨日に引き続き倶知安の泥落としです。ハイエースの荷台が泥だらけで、よく見ると隅っこに積年の砂や泥がたまっていたので、フロアをはがして徹底的に掃除することにしました。

うちのハイエースは床貼りせずにノーマルのカーペットの上に厚手のフロアシートを敷いています。施工したときすでにかなり汚れていましたが、フロアシートをはがすとカーペットがちょいと湿っていました。いやな予感がしましたがカーペットをはがすとどこから入り込んだのかかなりの水分が、おまけにカーペットやフロアシートの裏側は白黒赤とカラフルなカビが...

すぐさま床を引っぺがし、隣の公共施設の駐車場におおっぴらに広げて太陽光線で殺菌です。こんなことをやっても誰にも文句を言われることが無いのが田舎暮らしのいいところです。(昨日と同じだな)

トランポに床貼りをしている車両で気をつけた方がいいのは、床材が水分を吸うとなかなか乾燥しないことです。そのうち水分で合板の糊が劣化してばらばらになったり、車体が錆びてしまったりします。あるチーム員のトランポでは床材の内部に蟻が巣を作り、大変なことになった事がアリます。皆さんも年に一度は点検してみた方が良いですよ。

2009年10月10日

洗車の極意


■今日やっと倶知安の泥を落としました。バイクの洗車は曇りか小雨の日にやると、いったん落とした汚れが乾いて再びこびりつくことを防げます。おととい台風がやって来たときは、さすがに身の危険を感じたのでやめておきました。

あるお方のありがたいお言葉によると、洗車するときは外装を外してブラシと流水で優しく洗うのが鉄則だそうです。当たり前の話なのですが、当人がそのような方法でバイクを洗車しているところを見たことはありません。

細かくてブラシが届かないところは洗車用のスポンジを使ったり、泥が焦げついたエキパイはタオルを絡めてゴシゴシしごきます。素手でやると鋭利な部分で傷ついたりするので、厚手のゴム手袋を履く (北海道では手袋を『はく』と言うんです) といいでしょう。

やむを得ず、というか最も一般的な方法の高圧洗車機で洗車する場合、まず一番先にタイヤを洗うといいらしいです。車体の上の方から順番に洗うと、タイヤを洗ったときにどうしても泥が飛び散って元の木阿弥になってしまうからだそうです。これは同じチーム親父さんから聞きました。確かにそういう失敗をしたことは何度もあります。

ひどいマディーの場合、写真のようにバイクを寝かせて洗うと、車体下回りやフェンダー裏の泥落としが楽です。下からフェンダーをのぞき込んで泥水の返り討ちにあうこともありません。これもポピュラーな方法らしいです。

洗車する場所ですが、地面が舗装されていないと地面から巻き上げた土が再び付着したり、せっかく綺麗に洗ったのに移動するときタイヤが泥だらけになってしまったりしますね。家の前の道路でバラバラにしたバイクを洗ってても、誰にも文句を言われないのが田舎暮らしの良いところです。

あ、落とした泥は下水に流してはいけません。ちゃんとスコップで回収しましたよ。

2009年6月18日

不思議なタイヤ

■現在、うちの主力戦闘機YZ400Fには井上ゴム工業のVE-35F/VE-33というタイヤが装着されている。これは1990年型のXR250Rに標準装着されていたものを譲っていただいた年代物なのだが、4st250ccのマイルドな出力特性のマシンにベストマッチとうたわれているように、ハイパワー重量級モトクロッサーには全くの能力不足なタイヤなのだ。実際、このタイヤでハードパックな栗丘ライディングパークで乗ってみたところ、ブロック剛性が不足していてまっすぐ走ることさえ難しいという、タイヤ一つでこんなにも変わるのかと思い知らされたタイヤだ。

だだこのタイヤ、公道走行不可で下手なモトクロスタイヤよりブロックハイトが高かったりするので、軟弱路面には結構強かったりする。今年のスノーヒルクライムでも、このタイヤを装着して見事にスキー場の頂上まで登りきれた。

それ以来履きっぱなしで角も丸くなり一部ブロックも飛んでしまっているが、先日のヒーローチャレンジカップでの激マディーな元気村で、参加ライダーが新品タイヤで何度もやり直しているようなつるつるの登り坂でも、多少テクニックやマシンの性能差もあるかも知れないが、なんの苦労もなく登ってしまった。

角が丸くなってもよく効く不思議なタイヤだと思うのは早計。実はこのタイヤには細工がされている。スノーヒルクライムのときに下がアイスバーンであったときのために、のこぎりでブロックにサイプ(切れ込み)を入れてあるのだ。ウインターレースでは定番のテクニックだが、マディーでつるつるな路面でも効果を発揮したようだ。作シーズンも別のタイヤにサイプを入れて夏季期間も使用していたが、思いの外グリップがよかった。

こんないんちき臭い小細工が、と思われる方も多いと思うが、この手法はモトクロスのワークスライダーも使っている由緒正しいテクニックなのだ。写真は2007年 全日本モトクロス選手権北海道大会でのIA1#44 小島庸平選手のリアタイヤ。私と違って縦にサイプが入っている。散水時に横方向のグリップを確保するための加工かな。

今週末のSTDEで2日目のタイヤ交換をしない(できない)という方、効果の程は保証できませんがやってみる価値はあるかもです。ただし、走行中ブロックが飛んでも責任は持てません。

2009年6月17日

今週末はSTDE

■いよいよ今週末はサバイバル2Day'sエンデューロin木古内(STDE)です。西日本方面の方々は、もう出発されたかも知れませんね。

コースの整備状況などは競技部Oomoriさんのブログで逐一報告されていますが、いまだ作業用のブルがはまってしまうほどハードな状況。それもそのはず、今年の北海道は6月に入ってからの日照時間が少ないところで30時間台、全道で雨の降ってなかった日が1日しか無いという17年ぶりの悪天候らしいです。15日時点で降雨量が通常の3倍というところあったり、とにかく天気が悪く灰色の毎日を過ごしています。

気温も低いので、温かい地方から参戦する方は雨具や防寒具の準備を忘れずに。長靴・長袖シャツは必須アイテムです。今週も雨が降り続いているようなので、川の水量が心配です。事前に水没対策や水没からの復帰処理を予習しておいた方がいいかもしれません。

>>DirtJapan - 水没対策
>>ツールドカムロ - 水没復旧(2サイクル用)
>>バイクショップB-1 - 水没したときのリカバリー方法

それから、最近レーサーの標準であるFCRキャブレターですが、キャブ本体から出ている4本のベントホースをすべて下に解放していると、ホースの先に泥が付いたり水に浸かったりすると、フロートチャンバーからガソリンが吸い上げられなくなり、エンスト・始動不良などになるため、4本のうち2本をエアクリーナーなどにいれておいた方がいいです。先日のヒーローチャレンジカップでもありました。

初めてSTDEへ参加する方は、STDEならではの現地での行動スケジュール・作法などがあるので、拙作 Road to STDE シリーズを一度読んでおくことをおすすめします。

>>Road to STDE 木古内への道

ここまで書いてお察しかと思われますが、わたくし今年のSTDEへは出場しません。チーム員も出場しないのでピットクルーとしても参加しません。新コースも加わり久しぶりに荒れ模様が予想される 2009年 第24回 STDE。その名のとおりサバイバルなレースを、どうぞ楽しんできてください。

2009年5月12日

悲しいとき

■エンデューロという競技をやっていて悲しくなるときが良くあるが、無性に悲しくなる物といえばこれをおいて他にはあるまい。


朝一のコースチェックに向けてフレッシュなゴーグルを準備していたところ、プチっと逝ってしまった。ひもを引っ張った時ではなく、ノブを放してひもが巻き取られてフレームに当たった瞬間、衝撃で切れてしまった。走行中でなかったのがせめてもの救いか。

しかし、この程度で捨ててしまうようなもったいないことはしない。当然修理する。


巻き取り部の合わせ目を少しづつ剥がして分離する。コツは、巻き取り部カバーのリブに切り欠きが入っているので、そこに精密ドライバーを突っ込んで開いてやる。


ひもをひっぱり出し、巻き取りプーリーを引っ張る方向に1回転させてノブに通し、結びめを作る。


ラチェットギアをはめて動作確認した後、合わせ目に瞬間接着剤をつけて接着。


接着剤が多すぎると内部のギアがくっついて回らなくなるので、張り合わせてしばらくの間ひもを引っ張ってくっつくのを防止する。


汚れていたマッドフラップも剥がして透明の両面テープで貼り直しておいた。

エンデューロではルートにはみ出した草や木の枝などにヒットして、ロールオフを破損することが良くある。手持ちのゴーグルのほとんどは、破損したパーツを2個いちとか3個いちで組み合わせた物。こいつだけが唯一オリジナルパーツでそろっている貴重品なのだ。

2009年3月15日

RはリファレンスのR

作ったからには実機テストをせねばなるまい。試作段階からすでに引き合いが来ているが、テストもせずに渡すわけにはいかない。というわけで、ワンウエイバルブ・プロトタイプのテストのために、今日も浜の左側へ出撃だ。


とりあえず作ったのは3個。それぞれ仕様が違うのでシリアル番号を振ってある。中でも最初に作ったゼロ号機は、密着度を高めるためにOリングが仕込んである特別仕様だ。こいつを、川渡りの水対策用に作ったブリーザーのT分岐に変えて装着する。



新型パーツの効果を確かめるためには、その基準をどこかに決めなければいけない。今回はまず標準の状態で乗ってみて、その後ワンウエイバルブを装着し、その違いを確認するという手順とした。セッティングは先日のスノーヒルクライムのまま。最初の始動にてこずったが、暖気した後いつものルートを軽く一周。


その後、特別仕様のゼロ号機を装着しエンジン起動。先日のスノーヒルクライムではエンジンのかかりが悪く難儀していたのが、あっさりエンジンがかかった。

早速乗ってみると、気のせいかスロットルレスポンスが良くなったような。先ほどと同じルートを攻めてみる。いや気のせいではない、確かにエンジンは良く回る。これがワンウエイバルブの威力なのか?

とはいうものの…
なんかフィーリングが違うんだよなぁ、この機体…

それは下りで起こった。スロットルを戻してもエンジンブレーキが全くかからない。それどころか、アイドリングが上がってディープサンドだというのにバイクがどんどん進んでいく。

このバイク勝手に動くよ!

ワンウエイバルブ・プロトタイプは失敗だったのか?

そこでワンウエイバルブを元に戻し、標準状態で乗ってみる。同じようにアイドリングが高い。エンジンブレーキは多少改善されたものの、乗ってみると息つきを起こしたり突然正常になったりする。

あぁ、これはフロートバルブの動作不良で油面が狂っているときの症状だ。



ゼロ…
上手く乗ってやれなくてごめん…

必ず次は完調でテストするからね。

2009年3月12日

というわけで作ってみた Ver.2

昨日作ったワンウエイバルブ、機能的には問題ないけどあまりにも不格好でサイズも大きすぎ。こんなんじゃとても売り物にはなりません。(売るのか?)

ということで、より洗練されたデザインと機能を目指し、『One Night Love Again』じゃなくて『One Way Valve Ver.2』を開発しました。


材料は、12mm用ホースジョイント、外形10mmの塩ビパイプ、8mmの鋼球。これまた全て手持ちの材料で間に合ってしまう。



12mm用ホースジョイントの内径が10mmをちょっと下回るぐらいなので、ホースジョイント内部に塩ビパイプを圧入し、内部に鋼球を仕込みます。塩ビパイプの片側にはスルー用の溝を掘っておきます。



プラスチックとはいえ無理やり小さい穴に突っ込む訳だから、かなりの力が必要。油圧プレスなんてものはうちにはないから、バルブスプリングコンプレッサーで代用。アタッチメントが良い具合に治具の役目を果してくれます。途中まで入ったところで良く見ると、力に負けてバルブスプリングコンプレッサーがゆがんでます。さすがア○ト○プ○ダクツ。



鋼球が上手く動く程度に圧入サイズを調整。加圧に耐えかねて塩ビパイプがひしゃげてしまいました。その後、余計な部分をチューブカッターでカット。



スルー方向を示す矢印を書いて完成です。

どうです。Ver.1と比べるとサイズは三分の一で強度は格段に向上、材料費は100円のコストカットに成功。

これでいよいよ億万長者への道が開けてきたかな。

2009年3月11日

というわけで作ってみた

■『ONE NIGHT LOVE』ならぬ『ONE WAY VALVE』

エンジンブリーザーに取りつけることにより、クランク室内を負圧に保ちポンピングロスを低減するというアイテム。基本的な構造はベントホースのワンウエイバルブと同じ。


材料は、内径10mmのガソリンチューブ、10mm用ホースジョイント、直径8mmの鋼球。全て手持ちの材料でそろってしまう辺りがあれだな。



スルー側のジョイントは少しカットして長さを詰めて、リューターで流路用の溝を作る。



ガソリンチューブを鋼球が上手く動くように長さを調整してカットし、組み立てて終了。



カメラ用のブロワをつないで動作テスト、左がスルー、右がクローズ、ちゃんと動く。

材料費は、ホースジョイント確か@80円くらい×2、8mm鋼球10個入りで400円くらい@40円、ガソリンホース1m @1000円くらいで50mm 50円。

総額250円、こいつを5000円くらいで売ればボロ儲けだな。

ホース内径12mm用の材料もあるんだけど、玉がないんだな。パチンコ玉が11mmなので1個ギッてこようか?

2009年1月30日

寒いときゅっと縮こまります

■ようやく復活のアイテムも手に入れたので、長らく放置してあったYZ400FのFCRキャブを元に戻すことにしたが、人には見せられないほど汚れている。

タイムリーなことに今月号のダートスポーツにキャブレターメインテナンスの記事が載っているので、正しい方法はそちらを参考にしていただきたいが、今回は泥汚れがひどかったので、ぬるま湯+食器用洗剤で丸洗いしてみた。水溶性の汚れを落とすにはやはり水が最適だ。

洗い終わったら、穴という穴をブロワで吹いて内部の水分を飛ばしておく。スロットルリンケージのベアリングは水が入ると厄介なので、洗う前に水が入らないようにテープでマスキングしておいた。水を飛ばした後は、お菓子の箱に並べて乾燥させる。


組み立ての際にはOリングにはシリコングリース、ネジ類には錆とかじり防止でモリブデングリスを塗布する。リンケージのベアリングは専用の耐ガソリングリースがあるようだが、そんな物は使わずにシリコングリースで代用だ。

黄金のプレートを装着し、ジェットも組み込み、最後にフロートチャンバーを装着しようとすると...Oリングが縮んでしまってる。


経年変化のせいか、はたまた水洗いしたせいか。まるで寒いと縮こまってしまうアレのようだ。引っ張って伸ばせば溝に嵌まるけど、塗布したシリコングリースのおかげですぐにつるっと外れてしまう。

いろいろ手を尽くした結果、どうにもならなかったので合成糊で貼り付けてしまった。フロートチャンバーを装着するだけで半日かかってしまった。そういえば、前もこんなことやってたっけ。

やっとの思いで組み立てた黄金プレート入りのFCRキャブレターだけど、この後大変な作業が待っている。

真冬にバイクへキャブの装着を行ったことがある人なら分ると思うが、寒さで縮んで硬くなったインシュレーターにキャブを突っ込むことは、それはとても難儀なことなのです。

2009年1月26日

金色の救世主

■いわゆる、標準ボディーのFCR浮動バルブ問題。二度目の浮動バルブ破損のときは、こんなにも短期間で割れてしまうとは思っても見なかった。原因は、キャブボディー側のスロットルバルブのローラーが当たる部分が摩耗しクリアランスが増えてしまったため、吸気背圧の脈動によってスロットルバルブが打ちつけられる衝撃が強く成ってしまったのと、浮動バルブの構造そのものの問題であろう、というのは前回の記事に書いたとおり。

この問題は以前から知られていて、ネットで検索してみると同じような問題でキャブが不調になったり、割れた破片がシリンダーに吸い込まれてエンジンが破損してしまったり。あの事件以来YZ400Fのエンジンは開けていないのだが、破損後ややしばらく走れたと言うことは、致命的な破壊を免れたようで、不幸中の幸いだったのかも知れない。

板一枚が破損しただけなので、新品パーツに交換すればすぐにでもYZ400Fは復活するのだけど、同じものを同じように装着してもまた同じ結果になるだけ。ヤマハの部品検索ページによると、前回購入した時より価格が上がっている? と言うことは材質変更でもされたのか? 一部にはそのような情報もあるけど確証が持てないし、FCR-MXの浮動バルブで裏面の凸部の位置を変更したような改良などされているはずもない。新品の純正部品に交換しても、いつ壊れるかも分らない不安は付きまとう。こんなマシンをこのまま乗り続けていいものだろうか。思い切ってキャブレターまるごと交換しようか。いっそのこと老兵YZ400Fをこのまま土に返そうか...

と悩むこと約1年、ネットサーフィン(死語)中に偶然にも、この半死半生なYZ400Fを救ってくれるかも知れない最終兵器を見付けた。

その救世主とは、


神々しい金色の光を放つ、なんとも頼もしげな一品。

四輪車のガソリンエンジンは、現在ほぼ100%が電子制御式燃料噴射装置いわゆるEFI化されているが、一部エンスージアストの間では、キャブレター独特のフィーリングを求めて、EFIを撤去してFCRキャブレターに換装している例もあるという。新潟県にあるSS WORK'S社は、そのためのフィッティングパーツやFCRキャブレターの販売、チューニングなどを行っているショップだ。やはり四輪車においても浮動バルブの破損問題は起きているようで、その問題を解決するために、初代チタニウム製、二代目ステンレス製に続き、三代目真鍮製浮動バルブが製作されたようだ。

半年ほど前にこのパーツの存在を知りつつも、なかなか決断をすることが出来なかった。しかし、昨年末にもう一台のマシンRM-Z250のエンジンが終了してしまい、動くバイクが無くなってしまったのを契機に、ついポチッとクリックしてしまった。パーツの価格も純正品より安かったりするので、駄目元で購入してみた。

さて、この金色に輝く浮動バルブが彷徨えるYZ400Fの救世主となるか。実戦テストは、コバワールドスキー場のスノーヒルクライムに設定してあるので、なんとか今年も開催してください。お願いします。

●このパーツは、現行4stモトクロッサーに搭載されているFCR-MXキャブレターに装着することは出来ないので注意してください。

2008年9月7日

恵庭準備

■自分は走らないけど、レースサポートの打ち合わせがてら整備を手伝ってきました。本格的な整備はライダー本人がやるので、私は主に小細工を。

ブレーキスイッチのモールドを掘ってリード線を発掘。


ハンダ付けしてエポキシパテで再モールド。


切れたライトカウルのバンドは、金具をリベット止めして再生。


こういう貧乏テクニックは大の得意。そのほか、高速コースで各部の緩みが心配なので、新しいボルト・ナットとワッシャーで外装関係を強化。あとはレース当日を待つばかり。


久しぶりに北海道らしいワンデイのオープンエンデューロが復活し、うちのチームからも何名かエントリする。はるばる本州からも知り合いがエントリーしている。SUGOのAAGPでとってもお世話になったあの娘もエントリーしている。北海道のスケールの大きなコースでどんな走りをするのか楽しみだ。

言っておくけど彼女は速いよ。