泥沼日誌: FCR   
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2009年3月19日

やっぱり

前回のスペシャルパーツのテストでアイドリングが下がらなくなってしまった件。フロートバルブの動作不良なんてもっともらしい言い訳をしていたけど、実は思い当たる節があったのだ。ということでキャブ本体を外して、暖かい部屋の中で分解して見ました。


思ったとおり、パイロットスクリューのOリングが断裂。スロー系の混合気通路に詰まっていました。ほんと、やっつけ仕事はいけません。

さすがにここのスペアパーツなんて持っていないので、現在放置中のRM-Z250から拝借。同じ (ような) バイクがあるとこういうときに便利です。



ついでなので油面の方も確認。フロートのリップ部分が摩耗し、いかにも引っかかりそうな様子だったのでリューターで研磨。



フロート高さが規定値の9mmより若干低かった (油面が高い) ので9mmジャストに修正。



トランポの中や寒風吹きすさぶ現場で整備していると、どうしても細かい所に配慮が行きわたりません。やっぱり、狭い、暗い、寒いの三重苦ではまともな整備は出来ません。


ところで、世間一般的には明日から三連休のようだけど、みんなどこかに走りに行くんでしょうか?

中には遠く海を渡った淡路島までJNCCの第1戦 (700名のエントリー!) に殴り込みに行く人もいるとか。

まだバイクを出していない?

油断してるとすぐにバイクシーズンが終わってしまいますよ。

2009年2月18日

はに丸?


■先週の木曜日に発注しておいたパーツが届いていました。さすが国内メーカーと言いたいところですが、手放しで褒めることは出来ません。

それはなぜかというと、パーツリスト上で今回の修理で最も重要なパーツにパーツに番号がふられていませでした。Oリング3本のために、キャブレターアッシー交換しろとでも言うのか...むしろその方がいいのかも知れませんが、そんなお金はありません。
YAMAHAのパーツリストには、図には載ってるけどパーツ番号が振られていないってのが結構あって、現物を見て合いそうな物を流用しているのだけど、今回のOリングは特殊サイズの上に耐ガソリン性能が必要。
そんなものはおいそれと手に入りそうもないので、同じFCRなら合うだろうということで、他のメーカーのパーツリストを漁って、KAWASAKIのKX-Fでパーツが出ていることを発見。
KX-Fならうちにも黄色いKX-FことRM-Zがありますよ。ということでSUZUKIのパーツ番号で発注。国内メーカだと、バーツ番号さえわかれば在庫があれば1週間以内に届きます。

これでお漏らしに気を取られることもないけど、先週末から冷え込んで雪も積もってしまった。このまま暖冬で終わるかと思えば、結局帳尻が合うことになっているんだな。

2009年2月8日

車の中で冬眠中

■来たる、3月7日に開催予定のスノーヒルクライム in KOBAに向けて復活作業中のYZ400F。キャブレターは装着したものの、スロットルワイヤーが細って今にも切れそうな状態。FCRなどの両引きキャブは、アジャスターの鉄スリーブにワイヤーが擦れて、皆ここが切れそうになる。発注してあったパーツが届いたので、またも吹雪の中、車中で背中が攣りそうになりながら交換作業を行う。最近、家で冬眠がちで、雪かきもあまりやる必要がなかったので、久しぶりに汗をかいた。

やっとの思いでスロットルワイヤーを交換し、外装一式を組みつけて完成のはずが、フュエルキャップのベントホースがポロリと折れた。10年選手のYZ400Fは、樹脂パーツがあちこち劣化しているのであった。切り詰めて使おうにも、曲げた側からひび割れてくる。もうこいつはあきらめて、ストックパーツの中にFREEfloのベントホースがあったはず。あれを使おう。ホース関係をまとめた袋からFREEfloを取り出して見ると、なんとこいつも劣化している。手で折り曲げると、面白いように輪切りになる。XR600Rに乗っていた頃のやつだから、もう15年くらい前かな。


しかたないのでFREEfloを分解して、透明のガソリンチューブで組み直してみた。中は超簡単な構造。ホースジョイントの一部に切り欠きが入っているだけ。しかも、カッターで削ったようなやっつけ仕事だ。これなら自分でも作れるんじゃね?(悪い癖)


とりあえず走れる状態にはなったけど、2月に入って連日の大雪で、今日なんか札幌市内でも視界が50m以下だったりして、とてもバイクに乗るような気分じゃない。しかし、そんな天候でも雪中オフツーとか、モトクロスのトレーニングに励んでいる連中もいたりする。皆さんお元気ですな。

2009年2月2日

極寒のキャブ装着

■いつでも出来ると思うと、いつまで経ってもやらない傾向がある私。いざやろうと思うと、想定外のことが起きたり、すでに手遅れだったり。なので一念発起して、ときおり吹雪模様の昨日、YZ400Fのキャブを装着しました。もちろん吹雪の中で青空は作業できません。冷えきった金属を素手で触ると凍りついてしまったり、下手をすると凍傷になったり、生死にかかわりますから。

いつでも作業できるように、先週の温かいうちにハイエースに積み込み、シートやタンクを外しておきました。そして車で買い物に出かけたついでにヒーターを全開にしてマシンを温め、帰宅してすぐ冷めないうちに作業しました。インシュレーターのラバーが適度に柔らくて、あっけなくキャブの装着は終わりました。ついでに完全に硬化してしまったベントホースも交換。1年以上放置していたので、フレームの錆が悲惨です。

そのむかし、エンデューロ大会出発前夜に大雨が降り、ハイエースバン・ロング・ロールーフの中で、前後タイヤ交換とオイル交換までやったことがある、物愚作太郎です。

2009年1月30日

寒いときゅっと縮こまります

■ようやく復活のアイテムも手に入れたので、長らく放置してあったYZ400FのFCRキャブを元に戻すことにしたが、人には見せられないほど汚れている。

タイムリーなことに今月号のダートスポーツにキャブレターメインテナンスの記事が載っているので、正しい方法はそちらを参考にしていただきたいが、今回は泥汚れがひどかったので、ぬるま湯+食器用洗剤で丸洗いしてみた。水溶性の汚れを落とすにはやはり水が最適だ。

洗い終わったら、穴という穴をブロワで吹いて内部の水分を飛ばしておく。スロットルリンケージのベアリングは水が入ると厄介なので、洗う前に水が入らないようにテープでマスキングしておいた。水を飛ばした後は、お菓子の箱に並べて乾燥させる。


組み立ての際にはOリングにはシリコングリース、ネジ類には錆とかじり防止でモリブデングリスを塗布する。リンケージのベアリングは専用の耐ガソリングリースがあるようだが、そんな物は使わずにシリコングリースで代用だ。

黄金のプレートを装着し、ジェットも組み込み、最後にフロートチャンバーを装着しようとすると...Oリングが縮んでしまってる。


経年変化のせいか、はたまた水洗いしたせいか。まるで寒いと縮こまってしまうアレのようだ。引っ張って伸ばせば溝に嵌まるけど、塗布したシリコングリースのおかげですぐにつるっと外れてしまう。

いろいろ手を尽くした結果、どうにもならなかったので合成糊で貼り付けてしまった。フロートチャンバーを装着するだけで半日かかってしまった。そういえば、前もこんなことやってたっけ。

やっとの思いで組み立てた黄金プレート入りのFCRキャブレターだけど、この後大変な作業が待っている。

真冬にバイクへキャブの装着を行ったことがある人なら分ると思うが、寒さで縮んで硬くなったインシュレーターにキャブを突っ込むことは、それはとても難儀なことなのです。

2009年1月26日

金色の救世主

■いわゆる、標準ボディーのFCR浮動バルブ問題。二度目の浮動バルブ破損のときは、こんなにも短期間で割れてしまうとは思っても見なかった。原因は、キャブボディー側のスロットルバルブのローラーが当たる部分が摩耗しクリアランスが増えてしまったため、吸気背圧の脈動によってスロットルバルブが打ちつけられる衝撃が強く成ってしまったのと、浮動バルブの構造そのものの問題であろう、というのは前回の記事に書いたとおり。

この問題は以前から知られていて、ネットで検索してみると同じような問題でキャブが不調になったり、割れた破片がシリンダーに吸い込まれてエンジンが破損してしまったり。あの事件以来YZ400Fのエンジンは開けていないのだが、破損後ややしばらく走れたと言うことは、致命的な破壊を免れたようで、不幸中の幸いだったのかも知れない。

板一枚が破損しただけなので、新品パーツに交換すればすぐにでもYZ400Fは復活するのだけど、同じものを同じように装着してもまた同じ結果になるだけ。ヤマハの部品検索ページによると、前回購入した時より価格が上がっている? と言うことは材質変更でもされたのか? 一部にはそのような情報もあるけど確証が持てないし、FCR-MXの浮動バルブで裏面の凸部の位置を変更したような改良などされているはずもない。新品の純正部品に交換しても、いつ壊れるかも分らない不安は付きまとう。こんなマシンをこのまま乗り続けていいものだろうか。思い切ってキャブレターまるごと交換しようか。いっそのこと老兵YZ400Fをこのまま土に返そうか...

と悩むこと約1年、ネットサーフィン(死語)中に偶然にも、この半死半生なYZ400Fを救ってくれるかも知れない最終兵器を見付けた。

その救世主とは、


神々しい金色の光を放つ、なんとも頼もしげな一品。

四輪車のガソリンエンジンは、現在ほぼ100%が電子制御式燃料噴射装置いわゆるEFI化されているが、一部エンスージアストの間では、キャブレター独特のフィーリングを求めて、EFIを撤去してFCRキャブレターに換装している例もあるという。新潟県にあるSS WORK'S社は、そのためのフィッティングパーツやFCRキャブレターの販売、チューニングなどを行っているショップだ。やはり四輪車においても浮動バルブの破損問題は起きているようで、その問題を解決するために、初代チタニウム製、二代目ステンレス製に続き、三代目真鍮製浮動バルブが製作されたようだ。

半年ほど前にこのパーツの存在を知りつつも、なかなか決断をすることが出来なかった。しかし、昨年末にもう一台のマシンRM-Z250のエンジンが終了してしまい、動くバイクが無くなってしまったのを契機に、ついポチッとクリックしてしまった。パーツの価格も純正品より安かったりするので、駄目元で購入してみた。

さて、この金色に輝く浮動バルブが彷徨えるYZ400Fの救世主となるか。実戦テストは、コバワールドスキー場のスノーヒルクライムに設定してあるので、なんとか今年も開催してください。お願いします。

●このパーツは、現行4stモトクロッサーに搭載されているFCR-MXキャブレターに装着することは出来ないので注意してください。

2009年1月16日

二つのFCR

■徐々にフュエルインジェクションへ移行しつつあるとはいえ、現代の高性能オフロードバイクに当たり前のように装着されているFCRキャブレター。そのFCRキャブレターをモトクロッサーとして世界で初めて標準装着したのが、我が愛機 YZ400F なのである。

そのFCRキャブレターだが、YZ400Fに装着されているFCRと今のモトクロッサーやエンデューロマシンに装着されてるFCRは、全くの別物であることはご存じであろうか。


左が1998年型YZ400FのFCR、右が2004型RM-Z250のFCRである。YZ400FのFCRは、ロードレース用のアフターパーツとして供給されていたものにモトクロス用の変更を加えたもので、RM-ZのFCRはモトクロッサーなどのオフロードバイク専用に開発されたFCR-MXと呼ばれるものだ。区別するため、YZ400F用の形状のものはロード用ボディーなどと呼ばれる場合もある。メインジェットやジェットニードルなどのセッティングパーツは共通で使える物もあるが、ご覧のように外見は全く別の形状をしている。

さて、このFCRキャブレターには致命的な欠陥がある。スロットルバルブの背面に取りつけられている浮動バルブが、経年変化で破損するという問題だ。

2007年にHOPで開催されたワイワイカップエンデューロでの出来事。このレースにYZ400Fで参加し (YAMAHA車だとエントリー料が割引なのだ) 調子よく走っていたのだが、突然エンジンの回転が落ちなくなり、コースのほとんどをリアブレーキ掛けっぱなしでスピードを調整し、なんとかピットまで戻ってきたのである。そしてその場でバイクをバラしてみると...


見事に浮動バルブが割れていた。欠けた破片はシリンダーを通って運よくエキゾーストから排出されたようだ。(そうでなければピットまで帰ってこれなかった)

実は、浮動バルブが割れたのはこれで二度目。最初は途中2年のブランクをはさんでの6シーズン目に、キャブの調子が悪いので分解したときにクラックが入っていたのを発見。二度目は割れた浮動バルブを交換後1年ほど後のこと。

FCRキャブレター装着車をアイドリング状態で置いておくと、吸気のタイミングでカタカタ音が聞こえるはずだ。これはスロットルバルブにフローティング状態ではめ込まれている浮動バルブが、吸気の背圧脈動によってキャブボディーに打ちつけられている音だ。

ご存じのように、FCRキャブレターのスロットルバルブにはその作動性を向上させるためにローラーが装着されているため、スロットルバルブとキャブボディーの間には透き間ができる。その透き間を埋めてスロットルバルブの密着性を保つために、浮動バルブがフローティング状態で装着されているのだ。この浮動バルブは背圧バランスバルブとも呼ばれる。

海外向けのFCRキャブレター取り扱い説明書には、この浮動バルブは定期交換部品であると明記されているらしい。二度目の破損が前回より短い期間で発生したのは、キャブボディーやスロットルバルブが摩耗し、クリアランスが増えてより強く浮動バルブが打ちつけられていたためだろう。元々レース用パーツであって一般的な使用は考慮されていない (長時間のアイドリングなど) FCRキャブレターではあるが、この程度の耐久性で許される物なのだろうか?

しかし、モトクロッサーが4st化されFCRキャブレターが装着されるようになって久しいが、モトクロスの現場においてはこの浮動バルブ破損のトラブルは聞いたことがない。その原因を探るべく、この二つのFCRのスロットルバルブを比較してみた。


上と同じく左がYZ400FのFCR、右がRM-Z250のFCR-MX。スロットルリンケージの向きが違うぐらいで、寸法・形状はほとんど同じ。浮動バルブも形状は全く同じに見える。だが、標準ボディーの浮動バルブとFCR-MXの浮動バルブは相互に交換することは出来ない。それはなぜかというと...


L刻印がYZ400F、M刻印がRM-ZのFCR-MX。形状・外形寸法ともに全く同じなのだが、裏側のスロットルバルブにはまり込む凸部分の位置がほんの少しだけ違うだけ。形状・寸法が同じなら、なぜ共通部品としなかったのであろうか?

割れてしまったL刻印の浮動バルブの表側の凹部分と裏側の凸部分は同じ位置で重なっている。写真のように、クラックはこの凹凸部分に添って走っている。機械設計や構造をかじったことがある方ならお分かりであろう。機械部品にかかる応力は、折れ目や角などの部分に集中しやすい。裏と表で凹凸縁の線が一致しているL刻印の浮動バルブでは、おのずとその部分に応力が集中しやすく、それゆえに経年変化で破損してしまうのだ。そしてFCR-MXでは、そのような応力の集中を避けるため、裏と表の凹凸をわずかにずらしてあるのだ。

そう、はっきりいってロード用の浮動バルブは設計ミスなのである。


■この事実はかなり前に分っていた。YZ400FのFCRキャブレターにはこのような設計上の欠陥があるため、たとえ新品の浮動バルブに交換してもすぐに同じように割れてしまうだろう。そう思って、2007年の事件以来YZ400Fは不動のまま放置されていたのだ。

しかし、最近この問題を克服出来るかも知れない、ある重要なアイテムの情報を手に入れた。そしてすでに、そのアイテムの手配は完了している。

そのアイテムとは何か...

次の報告にご期待ください。

2008年5月30日

08 WR250F フルパワー化

■『わからないんだけどさぁ、調べてくれる?』と言われれば答えざるを得ない。しばらくWR-Fには関わっていないので、最近の事情をネットで適当に検索して、紙を一枚印刷して持って行く。

すでにここまでバラされていたので、ディフューザーパイプの除去、AISのキャンセル、エアクリーナダクトの撤去までは簡単に終わった。AISはもう二度と元に戻すことは無いだろうということで、元のゴムチューブをぶった切って折り返す。排気側のキャップは、捨てようと思って捨てずにいた、手持ちのステンレスパイプを折り畳んでたたき込む。

問題はキャブレター。セルフスターター用のバッテリーが搭載され、フレームがアルミに変わってからレイアウトがタイトになり、キャブレターを外すのにも苦労する。結局サイレンサーとエキパイを外し、サブフレームを跳ね上げて右側から引っ張り出した。付属のメインジェット、ジェットニードル、リークジェットを交換。時間が無かったのでニードルのクリップ位置はわからなかった。わからない場合はど真ん中でいいよね。スロットルストッパー用の短いボルトも、たまたま何処からか外して持っていた秘蔵パーツを提供。ちょっと気になったのがリークジェット。標準が70で付属品が90。番手が大きくなればフロート室へ戻る量が多くなるから、加速ポンプからの噴射量は少なくなるはず。その分、ニードルの番手で補っているのかな?

あとは元通りに組み立てる。外した部品が結構あるので、当然ボルトが余る。忘れたところが無いかどうかチェックしてエンジン始動。排気音より吸気音の方が耳障りに感じられるほどうるさい。

そしてちょっと試運転。混合気は大きく外れてはいないようだが、低速のつきがいまいち。セッティングを詰めれば多少改善されるかな。いつもモトクロッサーばかり乗っているからそう感じるのかも知れないけど、鉄フレーム・キック始動の 02 WR250Fの方が元気が良かったように感じる。エンジン・フレーム・足回りなど、相当進化しているはずだけど、余計な物がいっさい付いていなかったあのころのWR-Fが、自分にとってはベストマシンだと思う。

2008年5月28日

生きていた

■春の長雨の間隙を突いて、いつもの場所に出かけました。


先々週の栗丘練習を最後にエンジンが掛からなくなったRM-Z。完全に死んでいるというわけではなく、しばらく放っておくと最初のキック一発のみプルルと僅かに反応する。今日の一発目も掛かりそうな雰囲気だったが、すぐに無反応となってしまう。おそらくキャブのどこかに土ぼこりが詰まっているに違いない。

そして、いつものように現場でキャブのオーバーホール。前回フロート室に溜まっていた土ぼこりを除去したはずなのだが、まだかなり残っていた。ジェット類をすべて外し、穴という穴をパーツクリーナーで吹きまくる。キャブボディの細かい通路はパーツクリーナーを吹いた後、カメラ用のブロワで残ったパーツクリーナーを吹き飛ばす。エアガンがあればいいのだが...

キャブ清掃後、組み立てて燃料コックを開くと盛大にオーバーフロー。フロート室をばらすと、フロートバルブが斜めになって引っかかっていた。どうもこの辺り詰めが甘い。再び組み立てて今度は大丈夫。キック3発目で見事にエンジン始動。

まさかこんなに簡単にエンジンが掛かるとは思わず、MXウエアは持ってきていなかった。とりあえず普段着のままゆっくりとコースをひと回り。明らかに以前より圧縮が低くパワーダウンしている。

■とりあえずエンジンが生き返ったことだけ確認して、後はもうひとつの目的を実行。


久しぶりにこいつを投げてみる。


ちょっと風があったので、手元に戻ってくるまでかなり試行錯誤した。誤爆したブーメランをあちこち拾いに駆けずり回り、いい運動になった。ひざがカクカクいってる。

それにしてもCCDのゴミがすごいな。

2008年5月14日

朝練

■最近日の出が早くなったせいか、朝4時頃に目が覚めてしまいます。部屋が東側に面していて朝早くから容赦なく太陽が照りつけるからなのですが、きょうは曇りでしたがやはり4時に目が覚めました。せっかく早起きしたので、いつものところへ朝練へ行ってきました。


この場所では、いつの頃からか、水曜日の朝に誰からともなく集まって朝練が行われています。久しぶりの朝練でしたが、エンジンがかかりませんでした。ある程度予想はしていました。先日の栗丘で練習したあと、たった1日でエンジンの圧縮がなくなり、洗車した後エンジンがかけられませんでした。キャブレターの中に砂ではなく細かいほこりが溜まっていたので、エアクリーナーから相当吸っていたようです。当然シリンダーにもほこりが入って、バルブやピストンなどが摩耗してしまったに違いありません。

元々終わっていたエンジンを無理やり動かしていたのですから、いずれこのような状況に陥ることは覚悟していました。短い間でしたが、かつての元気な頃のRM-Z君に戻ってくれて、決して自分が遅くなったのではないということが分かりました。

仕方ないので、車の中の掃除と、秘密のコースの調査&開拓してきました。

2008年5月8日

もう終わりにしようかRM-Z

前回の調査で燃料系からの侵入ではないことが分かった以上、やはりここに手を付けなければなりません。

シート、タンク、サイドカバー、サイレンサーを外しリアフレームを跳ね上げます。この辺りモトクロッサーは整備性抜群ですね。こうしておいて、エアクリーナーボックスからダクト一式を外します。

目星の付いているところの確認だけなら外す必要は無かったのですが、別に気になるところがあったのでばらしてきれいにクリーニングしました。
下の写真が、その気になるところ。

バックファイヤーでエアフィルターが燃えないようにするためのアレスターです。3枚の金網を鉄のフレームではさんでスポット溶接しています。'04モデルの初期ロットでは、ただ挟んであるだけの金網の透き間から、大量にほこりを吸い込むということで、真っ先にリコールとなりました。これは対策品で金網に充填剤が入っていますが、ガソリンやフィルターオイルにさらされる下の部分がかなり侵されていました。ただ、この程度では砂は吸い込まないと思われます。ここは後でコーキング処理をしておきます。

長々と引っ張りましたが、いよいよ本命の箇所。
エアクリーナーダクトのキャブレターとの接合部。これは下側からの撮影です。メインの通路とは別に、フロート室やメインジェットへエアーを送るためのエアジェット吸入口の通路があります。

一見、何ごともないように見えますが、ちょっと引っ張ってみると...

見事に穴が空いています。
ここはちょうどエアジェット吸入口の位置。ギャップやジャンプの着地など、激しいライディングでキャブ本体が揺すられると、ダクトが変形してこの部分がぱっくりと口を開け、吸い込んだ砂はエアジェットを通ってフロート室へ...


このバイクは度重なるエンジン不調のため、何百回(大げさではない)とキャブのセッティングを行いました。いちいちばらすのはめんどうなので、ダクトのクランプを緩めて無理やりキャブを傾け、ジェット類の交換をしていました。かなり無理を強いていたので、当然この部分が痛んでいることは分かっていました。おそらくその無理が重なってこの部分に亀裂が生じたに違いありません。

実は、以前から砂や水が侵入する症状はありました。いつもそうなるというわけではなく、症状が出たり出なかったりするため、突き詰めて調査はしていませんでした。

また、何度も緩め・締めを繰り返していたダクトのクランプは、ねじがバカになり使用不能となったため、つい最近、汎用のホースクランプに交換しました。そのホースクランプの止め金がちょうど亀裂のある位置にあって、小さな亀裂をさらに押し広げてしまった。そのため、春になってほこりが舞う季節になると、以前にもまして砂を吸い込むようになったと思われます。


砂侵入の原因らしき物が分かったのですが、さすがにこの部分は補修してもすぐ再発すると思われます。よってダクトとクランプを新品に交換ということになりますが、他にも要交換の箇所が多数。

もうそろそろ終わりにしようか。

2008年5月6日

古いRM-Z

■長いゴールデンウイークの最終日。昨日に引き続き、キャブレターに砂が溜まる原因を探るべく、いつもの場所へ出かけました。夜中に雨が降って多少湿っているかと思いきや、バリバリに乾いていて風も強く、昨日と同じく砂嵐。まあ、テストするには同じ条件で都合がいいわけですが。


まず、昨日の走行後、何もしていないキャブのプラグを外して確認。


相変わらず砂が溜まっています。

昨日はエアクリーナーからの侵入対策を施してみましたが、今日は燃料系からの侵入を調査します。

タンクは年に一度はひっくり返して中を清掃しているので、ゴミは溜まっていないと思いますが、いつも走っている場所が場所だけに、給油のときや何かの拍子に砂が入り込んでいる可能性もあります。タンクの燃料コックにはストレーナーが付いていますが、目が粗いのでストレーナーを通過してしまっているかも知れません。

走行前に燃料ホースを外して、フィルター付のホースに交換しました。ゴミが流れている様子がわかるように、透明のガソリンチューブを使いました。エンジンの熱が直接伝わるだろうし、フィルターが割れてガソリンだだ漏れになる可能性もあるので、あくまでもテスト用の装備です。


午前中はここの主の方と一緒に、荒れてしまったコースの補修をしながら軽く5周程度走行。その結果、フィルターを付ける前より、さらに大量の砂が...



燃料フィルターの方はきれいなままです。
ということで、燃料系からの侵入の可能性は低いということになります。

実は、砂の侵入経路はおおよその検討は付いているのですが、調査と対策を行うとなればちょっとめんどうなことになりそうなので、簡単にできそうな部分から試しているわけです。

午後からは、仲間が山遊び用に買った古いバイクを持ってきて、あちこちいじって走っては試し、乗り比べたりして過ごしましたが、古いバイクはいつどこで何が起こるかわかりません。分離給油のオイルタンクの蓋がどこかに行ってしまって、リア周りがオイルだらけになってしまいました。

うちの'04 RM-Z250は、年式はともかく程度で言えば古いバイクの範疇に入りますね。

2008年5月5日

砂まみれRM-Z

■やはり気になったため、強風の中いつもの場所へ出かけました。さすがに今日は誰も居ないと思ったら、しっかりと後ろから追尾されてました。


さて、昨日走ったあと何もしてないキャブのプラグを外してみると、

砂が溜まっています。ジェットには詰まっていないようなので、きれいに洗浄して元に戻します。この砂の侵入経路の第一候補、フィルターの透き間にグリスを塗って組みつけ、砂嵐の中テスト走行してみます。


5周ぐらい追いかけっこをしたあと、再びプラグを開けてみると、


さっきより増えてます。

どこかに溜まっていたのか、違うところから侵入しているのか、謎は深まるばかり。

2008年5月4日

お山のRM-Z

■RM-Zのレポートの前に、今日走ってきた恵庭の山林で山火事が発生とのこと。自分たちが走ったのは千歳市のエリアなので関係ないと思いますが、このところ雨が少なく乾燥しているので、今後山に入る方々は十分気をつけてください。

さて、久しぶりにRM-Zで山を走ってみてどうだったかといえば、まあそれなりに走れるというか、改めて細かい部分のウイークポイントが目立ってしまいました。

まず、走り出してしばらくするとアイドリングがきかなくなった。症状からするとスロー系が詰まった感じ。山から戻ってきてキャブを開けてみたら、フロート室にたっぷりと砂がたまっていた。パイロットジェットにも詰まっていたようで、クリーニングしたらエンジンは復調した。この砂の経路として考えられるのはやはりエアクリーナ。フィルターオイルはたっぷり付けてあるので、砂がフィルターを通過したとは考えにくい。前回フィルターを交換したとき、フィルターの中にあるフレームの中心部分に砂がこびり付いていた。フィルターにはボルトを通す穴が開いているが、長い間使って穴が緩んだのか、透き間から砂を吸っているに違いない。なんらかの対策が必要だ。

もうひとつ、このバイクの持病ともいえるフロントフォークの内圧上昇。30分程度走ると、フロントが細かいギャップで突き上げるようになる。フォークトップのエア弁を開けて内圧を逃がしてやると元に戻る。購入直後からずっと同じ症状。シールを交換しても同じ。モトクロスのNBクラスなら10分+1周なので問題にはならないが、長時間走るエンデューロならちょっと厳しい。ピットインごとにマイナスドライバーでねじを回して、エアーの勢いでねじがどこかに行ってしまうリスクを考えると、あのアイテムが必須なのかな。

山用のセッティングとしては、基本はモトクロッサーのノーマル。18インチのリアホイール。フロントフォークは標準から入りを-3にしただけ。'04のリアは元々バネレートが弱くてかなり柔らかく、標準セッティングで問題ない。エンジン周りは、50mmロングエキパイで低速トルク重視セッティングなので、ウッズはそれなりに走れます。サイレンサーは94dBで十分。ただし、ノーマルのギア比だと、高速林道では市販車に付いていけません。

2008年1月7日

FCRに小細工

バイクに乗れない冬の間は徹底的にメインテナンスということで、先日ベントチューブから大量に埃を吸っていることが判明した、RM-Z250のキャブレターに細工を施してみました。

まず、バラせるところはバラして各々クリーニング。なめやすいプラス頭のビスはヘックスキャップに交換済み。



新車時(?)からいまいち調子の悪い、フロートバルブのバルブシートをクリーニング。専用の工具もあるけど、割り箸を突っ込んでぐりぐりやるのが簡単。


ジェット類やキャブ内部の通路はエアーブロワで吹いておく。内部のパッキンを仮止めしている接着剤が溶け出すので、キャブ本体にキャブクリーナーは使用しない方がよい。

そして今回のメインテーマ、ベントチューブの埃対策。



厚さ5mmのエアフィルタースポンジを幅5mmで切り出し、チューブに糸を通してスポンジを結びつけ、糸を引いてチューブにスポンジを挿入。
チューブに糸を通すには、糸の先をチューブに入れて反対側から口で吸ってやればよい。

わらわらと組み立てて完成。


硬化していたベントチューブは全て新品に交換。ホームセンターで売っている内径4mm外形7mmのガソリンチューブ。ひび割れの来ていた燃料ホースも交換。

4本あるベントチューブは、本来全て下側に垂れ下がっているが、マディーコンディションや川の中を走るとベントチューブが密閉されて、フロート室からガソリンが吸い出されなくなってしまう。それを防止するため、2本のベントチューブをエアクリーナーに持っていっていたのが仇となり、埃を吸い込んでしまっていた。

今回は、エアクリーナに側のベントチューブにのみ、スポンジを仕込んで見た。スポンジに水やオーバーフローしたガソリンが染み込むとエアーを吸えなくなるので、下に垂れ下がっているベントチューブはスポンジを入れない方がよいと思われる。また、微妙にフロート室の圧力バランスが変わるはずなので、スロー系の調整が必要と思われる。