ブーツのメインテナンス3 - 泥沼日誌

2008年4月9日

ブーツのメインテナンス3

■チーム員から預かったブーツの修理です。

例によってSIDIです。これでも綺麗にしたと言い張ってますが、革がカピカピになっています。


このままだと革が硬くて作業しにくいので、湿り気を与えるために水をかけてこすってみました。


表は触れる程度に綺麗になりましたが、中から大量の砂が。


甲の部分の糸が切れて針金で固定してあります。これを外して糸で縫います。


すべて表側から作業できますが、革が死んでいて無理をすると切れてしまうので慎重に作業しなければなりません。


縫い目が長い場合、糸が引き攣れてしまったり、一カ所が切れるとすべてがほどけてしまうため、途中で分割します。


注文は甲の部分だけでしたが、踵の部分も切れていたので縫いつけます。


右足の甲は一部だけ切れていました。それよりも、おそらくキックを踏み外して破損したと思われる部分。ハンダごてを使って溶接します。


ここは完全に切れてしまっています。バックルの部品が邪魔をしている上に革が死んでいるため、変なところに糸を差すと革が切れてしまいます。


縫い目が解けないように接着剤を塗ります。今回はウレタン系のやつが品切れで、合成ゴム系の接着剤を使いました。


接着剤が乾燥してから、保革クリームを塗って完成です。

こんなんでどうでしょうか?

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