手慰み - 泥沼日誌

2009年2月16日

手慰み

■ガソリンを垂れ流して走ってはいけませんとお叱りを受けたため、パーツが届くまでバイクはお預けでしす。しかし、ただぼぉーっとしていてもしょうがないので、週末は工作に勤しんでいました。

材料はB4サイズで500円ぐらいの半端物の牛革。試作した型紙を元に切り出して、縫い目とリベットやホックの取りつけ穴を開けておきます。


見えなくなるところの細工も手を抜いてはいけません。糸が擦れて切れないように縫い目に添って溝を掘り、ホックの金具はシートで保護しておきます。革の切断面(コバ)がほつれてこないように、専用の糊や薬剤などを使って処理します。売り物ではないのでお手軽にコバ用のワックスを塗ってみました。寒くてワックスが硬すぎて苦労しました。


蝋引きした麻糸の両側に針を通して、裏と表から交差するように縫っていきます。こうすると、片側の糸が一本切れてもほつれてしまうことはありません。


リベットやホックを固定するには、専用の治具が必要です。無くてもやってやれないことはないけど、仕上がりが汚くなります。


刃が触れて糸が切れてしまわないようにリベットで締めつけます。糸の結び目を隠す意味もあります。


ベルト用のループは最初の設計には無かったのですが、現物合わせて追加してみました。


これでナイフケースの完成です。本作業に入る前に紙で何度も試作したり、革の加工テストをしておいたおかげで、サクサクと作業が進みました。


もう誰も使っていないような古くさいナイフだけど、磨くとなかなか良い輝きを見せてくれます。


熊との格闘ぐらいには使えるかな。

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