この記事は、『サバイバル2Day'sエンデューロin木古内』への参戦を決めてしまったものの、未知の領域へ踏み込んでしまう不安に嘖まれている初心者ライダーに捧げるものです。
初めてのレースで事情が良くわからず、パニックに陥ってしまうこともあろうかと思います。これまでのSTDE参戦経験に基づき、参戦準備からレース当日までのスケジュールを、時間を追って説明します。
■1ヶ月前まで
新車や新しいパーツを装着する場合、レース本番前に何度かテストした方がいいでしょう。それによって未然にレース中のトラブルを防ぐことができます。ありがちなのが、ホイールのスポークの緩み、ガード類の緩み、電装系の不具合でしょうか。オイルやブレーキパッドなどの消耗品は直前に整備すれば良いのですが、チェーンは初期の伸びが有るため、一度はならし走行をした方がよいでしょう。
想定コースを走ってみて、サスペンションやエンジンのセッティングも早めに終わらせていた方がいいです。練習状況の記録を取っておくのもいいです。
ウエアやブーツなど、身に付ける物も新品を使うのはやめた方がいいです。レース当日、新品の勝負服を披露するという楽しみもありますが、サイズが合わないとか、思わぬところがすれて、ライディングに支障をきたすこともあります。
■1週間前
仲間やチームで参戦する場合は、事前にミーティングしたり連絡を取り合って、スケジュールやトランスポータの乗り合いを決めたり、持っていく物の確認をした方がいいです。うちのチームでは必ずやっています。
北海道内の場合、レース遠征の出発はほとんどが金曜日になると思うので、その前の日曜日までにはマシン製作・整備、用品購入などの準備を終わらせておいた方がいいと思います。私は直前の日曜日は整備に専念しますが、大体は直前までやってます。
直前まで練習したいのもわかりますが、バイクを壊してしまったり、怪我をして出走前にリタイヤというのだけは避けたいものです。
たぶん休暇を取って参戦する人も多いと思うので、レース当日の週は仕事に支障が出ないように、前の日曜日までには準備を完了しておきたいのです。そして、完璧に仕事をこなし、大手を振って木古内に出発したいものですね。
■金曜日
STDEのスケジュールでは、金曜の夕方と土曜の朝に受付・車検ができることになっています。仕事の都合などでどうしても金曜に休めない場合は、土曜の朝までに現地に到着できれば、レースに参加することができます。ここでは普通に、金曜日に受付・車検を行う場合で説明します。(タイムテーブルは2008年とする)
金曜の朝に荷物を積み込んでもいいのですが、バイクを2台積みするとか、仲間を拾って行くという場合は、ある程度前日にやっておいた方がいいでしょう。
10:00 出発
札幌から木古内までの所要時間は、全て下道で6時間、高速を使って4時間ぐらいを目安にして出発時間を決めます。本当はもっと早く着くのですが、余計な出費をしないためにも、安全運転で行きたいですね。特に長万部あたりの長い直線は要注意です。受付開始が16:00なのでそれまでには到着したいところです。
ルート
札幌から道南方面へ行くルートは何本かあります。ひとつは、ひたすら道央自動車道で八雲まで、もうひとつは
国道230号で中山峠経由で豊浦へ抜けてあとは噴火湾沿いに国道、もうひとつは小樽から稲穂峠を越えて倶知安・蘭越経由で長万部に抜けてあとは国道、の3パターンがあります。行きがけに観光を楽しむとか、急いでいるとか、その辺はお好みでルートを選んでください。
しかし、2008年の今年は困ったことに、7月7日から北海道洞爺湖サミットが開催されます。その関係で、道央自動車道と中山峠から豊浦へのルートでは、警備が厳しく途中に検問が設けられる可能性があります。ガソリンや工具、キャンプ道具などを満載したトランスポーターは、警備当局の格好の標的となることでしょう。とうことで、小樽まわりで岩内へ抜け、国道229号で日本海側を進み、黒松内あたりから噴火湾へ抜けるか、そのまま日本海側を南下し、上ノ国から木古内へ入った方がいいかも知れません。痛くない腹は探られたくないですから。
16:00 到着
受付・車検の会場は木古内町役場ですが、すぐとなりに学校があるため、早く着いてもバイクのエンジンを掛けたりしない方がいいです。間違ってもノーヘルでその辺を乗り回さないように。
受付はけっこう時間がかかるので、なるべく早く済ませた方がいいです。
受付終了後に車検を受けます。2008年の開催要項では車検は17:00~20:00となっています。車検については後で詳しく説明します。
車検終了後はマシンプールされバイクには触れないので、あらかじめガソリンは満タンにしておいた方がいいです。ガソリンコックOFFとメインスイッチOFFを忘れずに。
ピット設営
受付・車検終了後ピット設営に向かいます。2007年から車検の時間が17:00となったので、車検より先にピット設営をした方がいいかもしれません。
ピット会場までの道には危険な箇所があるので、注意して走行してください。過去に何台か用水路に落ちています。
ピット会場に係員がいると思うので指示に従ってください。ピットロードの仕切りに従って、適当なところを選んでピット設営します。
テープなどで区切って場所を確保しておくのですが、ピット会場はあまり広くないので、過度に広くピットを占有するのはやめた方がいいです。テントを持っていっている場合は、足を畳んで風で飛ばないよう固定して置いておきます。その中に、宿泊に必要のない工具・スペアタイヤ・センタースタンドなどを置いておきます。たぶん盗まれることはないと思いますが、心配なら名前とゼッケンを書いておけばいいのです。
18:00 買い出し
順調にいってもこの時点で18:00ぐらいにはなっているかと思います。私のポリシーとして、食料や燃料はなるべく現地で購入するということにしているので、1日目の食料、レース中の水分、栄養補給品などの買い出しに行きます。地方の商店は閉店時間が早いので注意が必要です。
キャンプ
ピット会場は熊出没の危険性があるためキャンプは禁止となっています。
以前はファミリースポーツセンター横にキャンプできたのですが、周辺住民から苦情が来たせいか、今は渡島鶴岡駅近くの鶴岡農村公園が指定キャンプ場になっています。場所が狭く基本的には早い者勝ちなので、あまり無茶な場所取りは禁物です。水はトイレの手洗場の水道があります。ここも近くに民家があるのであまり騒がないようにしたいです。
1日目の朝は早いので、この日の宴会は避けて、ゴーグルのロールオフの準備でもして、早く寝た方がいいです。
長くなってしまったので、レース当日のスケジュールは次の項目で説明します。
つづく
(2008年度版に加筆・修正)
Road to STDE 木古内への道
・Vol.1 まずは申込み
・Vol.2 参戦準備
・Vol.3 レース前のスケジュール
・Vol.4 レース当日
・Vol.5 木古内のコース
・Vol.6 マシンと装備
・Vol.7 サバイバル
5 件のコメント:
nagaseさん、初心者の私のために、細かい解説ありがとう御座います。
大変、勉強になりますのと、イメージがわいてきます。
これはありがたいです。
レース当日編、おまちしてます!
その前に、、タイヤ・・ムース・・・
どなかた、使い古したムース譲っていただける方いませんか・・・へたってるぐらいがちょうどいいと思うんですが・・・
本家Webサイトを立上げたときからやろうと思って企画なので、ちょうどいい機会かなと思ってやってます。筆が遅いのでなかなか苦労してます。
後で説明しますが、へたったムースは役に立ちませんよ。普通のヘビーチューブで十分です。
ところでnagaseさん。
日曜のご予定は??
エルズベルグ行きません?
鬼の居ぬ間の洗濯ですか(笑)
トランポが調子悪いのであまり遠出はしたくないんですけど、是非と言われれば行くかも。
千歳のコースにも行きたいし...
是非是非是非是非是非お願いします。
今のところ、誰もコースわかってないんで・・
もし都合がよろしければお願いします!!
ちなみにチームアリババからは5名ほど行きます。
みんなエルズは初なんです。
鬼がいない間に走ってみたいんです。
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