WR250R 試乗記 - 泥沼日誌

2007年11月27日

WR250R 試乗記

土曜の夕方にショップへ試乗車両を見に行く。車両はまだ支店の方にあるようで、少し待っていると車両が到着した。早速降ろしてエンジンを掛けて見る。


メインスイッチを入れるとEXUPアクチュエータの作動音。チョークはどこかと探してハンドル左側のレバーを引いてみたら、ハザードランプのスイッチだった。よく考えたらインジェクションにチョークは必要ないのね。

スターターボタンを押すと、すぐにエンジン始動。外の気温は3℃ぐらいだが、スロットルを保持していなくてもエンジンは止まらない。さすがインジェクション。
エンジンを掛けてすぐに気がついたのは、触媒で分解された排気ガスの臭い。一昔前の4輪車や今のリッターバイクと同じ臭いだ。

暖機しながら回転を上げると、結構元気の良い排気音。全開にすると今の4stモトクロッサーより少し静かなぐらい。昔のWR250Fの94dBステンレスサイレンサーと同程度か。これでも規制値はクリアしているんだろう。

慣らしのためにエンジンを掛けたまましばらく放置。10分ぐらい経つと、30秒置きぐらいで電動ファンが回ったり止まったり。さすがに走行風が当たらないと、これだけ寒くても水温が上がるのだろう。それでも、ラジエータから吹いたりすることはなかった。
電動ファンからの熱風は、ファンのカバーに誘導されて、ラジエータシュラウドと燃料タンクの隙間から、上の方に向けて出てくる


30分ぐらい放置していたら、エンジンが止まっていた。再び掛けようとスターターボタンを押しても、セルが回るだけでエンジンは掛からなかった。一度メインスイッチを切って、再びエンジンを掛けると、すんなりエンジンが掛かった。エンジンが止まったときにメーターインジケータの表示は確認していなかったが、なんらかの安全装置が働いたに違いない。


店内を片付けて、明日の作戦会議。
HOPから、雪は積もっていないが下はガチガチに凍っているというコース状況をきいていたので、ノーマルタイヤのままだと滑るだろうし、転倒して車両を壊されるのも嫌だということで、エンデューロ用タイヤにに交換することにした。しかし適当なタイヤが無く、それならばということで秘蔵のスパイクタイヤを履かせることにした。


なぜか自分がタイヤ交換をするはめに。いつものことだからしょうがない。20年近くたって硬化したタイヤを、リムに傷を付けないように慎重に作業する。タイヤを柔らかくするためストーブの前で作業していたら、前輪と後輪の半分までやって汗だく。残りは社長にバトンタッチ。
そんな物もできないのかとばかりに、バリバリ音を立てながら作業する社長。

タイヤ交換作業をしていて気がついたのが、市販車250ccクラスにしては異常に太いスポーク。リムにはビードストッパー用の穴も開いている。やはりヘビーユースを想定しての設計だろうか。



タイヤを交換したからには、テストせねばなるまい。店の横の凍結路面でちょっと試走してみた。
第一印象は、スパイクタイヤはものすごい効き。じゃ無くて、サスが沈まない、エンジンはそこそのパワー、車体がしっかりしている、ライトが明るい
ハイビームにしていると100m先でも目に突き刺さるような明るさ。あの小さくて軽そうなライトがこんなに明るいとは。

でき上がった車両をトランポに積み込んで、明日の試乗会の準備は終了です。

つづく

関連リンク

WR250R 試乗記 その2
WR250R 試乗記 その3

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