スペアバーツ - 泥沼日誌

2009年8月21日

スペアバーツ

■自分がエンデューロレースを始めた頃は自走(!)で参戦していたため、ブレーキやクラッチレバー、前後チューブなど、とにかく家までたどりつけるだけのスペアパーツを携行していた。これらのパーツはほとんど使うことはなかったが、サーキット系エンデューロの場合は保安部品を外して走るため自走でもなんとかやっていけた。しかしオープンエンデューロに参戦するようになると、さすがにトランスポーターが必要になり、それとともに携行するスペアパーツも増えていった。オープンエンデューロでは公道走行可能な状態のマシンが必須であり、保安部品の確実な動作や走行速度が高いためホイールベアリングやサスペンションのガタのチェック、厳しい車検が実施されていた。事前に整備して完璧な状態で参戦するのが当たり前なのだが、その当時のエンデューロマシンといえば、乗りっぱなしでろくに整備もしておらず、大会の受付会場であれがないか、これはないかと、パーツを探し回っているライダーがよく居た。当然、豊富なパーツをストックしていた私はよくそのパーツの供給源となり、いつしかドラ○もんと呼ばれるようになっていた。

レース経験を積んで行くとともに、不要・必要なパーツの取捨選択が進み、最近では本当に最低限のスペアパーツのみ携行するようになった。パーツをストックしておくのも費用がかかるし、今までに自分がスペアパーツを機会がほとんどなかったからだ。レース中にマシンが損傷しても、重大な損傷であればリタイヤするし、軽微な損傷なら正規のパーツでなくてもあり合わせの材料でなんとかなってしまうものだ。

しかし、どうしても代替の効かないパーツがある。それはライダー自身だ。もちろん、チームでのエントリーが認められている場合は除いて、レース中にライダーの交代は認められない。レース中にライダーが怪我を負った場合、問題となるのはパドックやマシンの撤収、レース会場から自宅までの移動などレース後の後始末のことだ。サポート要員なしで一人でレースに参戦し、こういう事態になった場合どうしようもなくなる。大会のスタッフに頼るにしても、会場内での救護の義務はあると思うが、帰宅までの世話をしている余裕なんか無い。

ということで、レースに参戦する場合サポート要員は必ず必要になる。自分の彼女や奥さん(彼氏や旦那)をサポート要員に仕立てるのもいいが、毎度興味もない泥と埃と虫であふれかえる山奥に連れてこられては、家庭不和の原因とも成りかねない。長くレース活動を続けたいと思うなら、親しい仲間を見つけるかチームに入るかなどして人的バックアップを受けられるようにした方がいい。チームや親しい仲間達で徒党を組んでいるのは、自分たちを誇示するのが目的ではなく、こういった相互扶助の受け皿として機能しているのだ。

レースは一人ではできないのだと、最近つくづくそう思うのでした。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

Nagaseさんまさにドラ○モンでしたね(笑)
私もテールランプを車検場でNagaseさんの
車からお借りした覚えがありますよ
(o^―^o)
オープンED楽しかったですな~っ
近年全然乗ってなかった私のRMXも先日
ようやっと出撃してきましたョ
でも気がつけばもう秋ですね はやいはやい

by Watanabe

nagase さんのコメント...

あれは興部だったかな?
夜中に配線工事もやりましたね。

今年は夏が無くていきなり秋ですものね。最近は冬でも乗ってるので関係ないですが...