金色の救世主 - 泥沼日誌

2009年1月26日

金色の救世主

■いわゆる、標準ボディーのFCR浮動バルブ問題。二度目の浮動バルブ破損のときは、こんなにも短期間で割れてしまうとは思っても見なかった。原因は、キャブボディー側のスロットルバルブのローラーが当たる部分が摩耗しクリアランスが増えてしまったため、吸気背圧の脈動によってスロットルバルブが打ちつけられる衝撃が強く成ってしまったのと、浮動バルブの構造そのものの問題であろう、というのは前回の記事に書いたとおり。

この問題は以前から知られていて、ネットで検索してみると同じような問題でキャブが不調になったり、割れた破片がシリンダーに吸い込まれてエンジンが破損してしまったり。あの事件以来YZ400Fのエンジンは開けていないのだが、破損後ややしばらく走れたと言うことは、致命的な破壊を免れたようで、不幸中の幸いだったのかも知れない。

板一枚が破損しただけなので、新品パーツに交換すればすぐにでもYZ400Fは復活するのだけど、同じものを同じように装着してもまた同じ結果になるだけ。ヤマハの部品検索ページによると、前回購入した時より価格が上がっている? と言うことは材質変更でもされたのか? 一部にはそのような情報もあるけど確証が持てないし、FCR-MXの浮動バルブで裏面の凸部の位置を変更したような改良などされているはずもない。新品の純正部品に交換しても、いつ壊れるかも分らない不安は付きまとう。こんなマシンをこのまま乗り続けていいものだろうか。思い切ってキャブレターまるごと交換しようか。いっそのこと老兵YZ400Fをこのまま土に返そうか...

と悩むこと約1年、ネットサーフィン(死語)中に偶然にも、この半死半生なYZ400Fを救ってくれるかも知れない最終兵器を見付けた。

その救世主とは、


神々しい金色の光を放つ、なんとも頼もしげな一品。

四輪車のガソリンエンジンは、現在ほぼ100%が電子制御式燃料噴射装置いわゆるEFI化されているが、一部エンスージアストの間では、キャブレター独特のフィーリングを求めて、EFIを撤去してFCRキャブレターに換装している例もあるという。新潟県にあるSS WORK'S社は、そのためのフィッティングパーツやFCRキャブレターの販売、チューニングなどを行っているショップだ。やはり四輪車においても浮動バルブの破損問題は起きているようで、その問題を解決するために、初代チタニウム製、二代目ステンレス製に続き、三代目真鍮製浮動バルブが製作されたようだ。

半年ほど前にこのパーツの存在を知りつつも、なかなか決断をすることが出来なかった。しかし、昨年末にもう一台のマシンRM-Z250のエンジンが終了してしまい、動くバイクが無くなってしまったのを契機に、ついポチッとクリックしてしまった。パーツの価格も純正品より安かったりするので、駄目元で購入してみた。

さて、この金色に輝く浮動バルブが彷徨えるYZ400Fの救世主となるか。実戦テストは、コバワールドスキー場のスノーヒルクライムに設定してあるので、なんとか今年も開催してください。お願いします。

●このパーツは、現行4stモトクロッサーに搭載されているFCR-MXキャブレターに装着することは出来ないので注意してください。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

うおっ YZ400F復活ですか!
しかもスノーヒルクライムですか!
応援に行きますよ~ でも雪なくなりそうな昨今ですね(笑)

ヒルクライム出れなくても今年はつるんで林道行きましょう By Watanabe

 

nagase さんのコメント...

いやいや、応援じゃなくてwatanabe先生も出るんですよ。
RMXじゃなくてGSで出場すれば、大会のヒーロー間違い無しです。w

匿名 さんのコメント...

やっぱ400のみ、MX-FCRでは対策済みだったんですね。
割れるって噂は気になってたので、整理が付いて安心しました。

まぁ、KEIHINからしたら、400シングルとかに使うなよ、って話かもしれませんが(^^;

nagase さんのコメント...

割れるから定期交換部品になってるんだろうけど、いったんクラックが入ると一気に逝っちゃうみたいです。1枚目は寸前のところで発見できましたが。

元々ロードレース用のキャブで、アイドリング付近で長時間使うことなど考えてなかったんでしょうね。

あぁ、アクセル開けて無いことがバレバレですな。