国内に四大メーカーがあるという不幸 - 泥沼日誌

2009年1月27日

国内に四大メーカーがあるという不幸

ホンダが正式発表しましたね。例によって微妙な言い回しですが、国内のワークス活動休止ってことでいいんでしょうか。

この際ですから四メーカ談合して、全日本選手権のワークス活動停止とファクトリーマシンの供給をやめたらどうですかね。

………………………………………………………………………………

ロードレースやトライアルの世界はよく知らないけど、モトクロスのトップカテゴリーである国際A級ではMFJの公認車両制度は適用されませんね。

MFJの人材および資金を握っている四メーカーが、マシン開発を目的としてファクトリーマシンで出場出来るように、そういうことにしてしまったんでしょうね。

ファクトリーマシンと市販モトクロッサーが、どの程度の性能差があるのか知らないけど、見ていて明らかに差があるよね。同じ名前のマシンで同じようにジャンプ飛んでも、一方は何ごともなかったように行っちゃうし、もう一方はお釣りもらいまくり。

あれほど速くて強かったチームのエースライダーが、全日本でやられまくっているのを見て悲しくなったことがあります。

まぁ、ファクトリーライダーってのはそれなりの技量があるからファクトリーマシンに乗せてもらっているわけで、マシンの性能の違いが、戦力の決定的差ではないとは思うけど、やっぱりファクトリーマシンに乗ってるから勝てるんだと思っちゃうよね。

車両規定を満たしていれば何でもいいとは言っても、いくら金を掛けても手に入れられないパーツとか、マシンそのものを開発したメーカ自身がチューニングしたマシンに、市販車ベースでかなうはずもなく、かといって、ファクトリーチームに加入したいと思っても、同じチーム出身のライダーとか、特定の一族が名前を連ねるファクトリーチームって、どう考えてもおかしいよね。

国際B級で頑張ってやっと国際A級に上がっても、ファクトリー勢には邪魔にされ、他のチームから『どいてください』なんてサイン出された日にはやる気無くなるよね。

そんなわけで有望そうな若者が燃え尽きてやめて行く。やめるのは他にも原因はあるんだろうけど、最高峰のIA1クラスなんか参加者が少なくて予選すらする必要が無い状態ですよね。

アメリカのAMAなんかはこの辺り徹底していて、正当な競技の前提としてイコールコンディションを担保するために、ファクトリーマシンの参戦を原則禁止している。例外として市販化を条件として期間限定で参戦することが出来るんだけど、それだって、モトクロッサーの4st化と言う変革を迎えて、各メーカーのマシン開発に差が出ないようにするための配慮だったと思う。

競技におけるイコールコンディションはスポーツの基本だよね。

………………………………………………………………………………

と言うわけで、日本のモーターサイクルスポーツの世界は、世界的なバイクメーカー四社のために、頑張った物が報われない、いや、そもそも頑張ることさえ出来ないようなゆがんだ構造になっているわけです。

そこで私は言いたい。

もう、国内のモーターサイクルスポーツをメーカの食い物にしないでください。

自分の金でマシンを買ったお客様に対して、最大限のサービスを心がけてくださいと。


まぁ、いつもの戯言だと思って軽く聞き逃して流してください。

3 件のコメント:

スケテツ さんのコメント...

今、この記事を読むまでKTMファンの一人として、「KTMもファクトリー体制で全日本MXやEDをサポートすれば良いのにねえ」と安易に考えていました。
最も極東のこの国でファクトリー体制なんて、出来るはずも無く。でもせめてトップライダーへのサポート位すればよいのに・・・とも思っていましたが、今回のnagaseさんの記事を読んで、ファクトリーでの参戦もトップライダーへのサポートもしないということは、別の角度から見れば、全てのユーザーに「勝ちに対する平等なチャンス」が用意されていると考えることも出来るのだと思いました。

でも実際にはそこまでのことなんて考えないで、費用対効果の面からファクトリー参戦もサポートもしていないだけなんでしょうけどね、笑

まぁじぃ さんのコメント...

僕のおじさんにあたる人は、40年程前にモトクロスをやっていたそうです。
当時はスクランブルレースだったのかな?。
子供だった僕は、トロフィーをバラバラに壊して親に怒られた記憶があります。

僕が18になって2輪の免許を取り、カテゴリーは違えど、それに近いエンヂューロレースにぼちぼちと参加した頃、おじさんにEDの話した事がありました。
僕はおじさんが楽しそうにレースをやってた当時の事を話してくれるもんだと思ってましたが、とても寂しい言葉にがっかりした事があります。

「レースはバイクに金をかけられる奴しか勝てない、いくらがんばって上手くなっても、高いパーツを付けてる奴にはかなわないから辞めた」

まだ本格的なファクトリー体制も確立されてない当時からそう言ってバイクレースを辞めた人がいるのだから、今の全日本におけるファクトリー体制は前々からどうかとおもっていました。

もっとも、モータースポーツを純粋に楽しむ事がまだまだ根付いてないせいか、バイクor関連業者さんが社会から認められにくく経済的に潤わない。
ショップ単位でパーツの開発やチューニングもできない。

メーカーだけが潤うんじゃなく、もっとショップ単位でマシーンのパーツ開発やチューンにまわせる程の利益をあげさせて、ファクトリーに迫る体制で臨む事ができるんであれば、レースだけじゃなくパーツやウエアーを開発して売る人、ショップも盛り上がると思うんですけどねぇ。
それには社会的にも認められ、モータースポーツに興味を持たせるように、メーカーはもっと努力するべきだと。
偉そうに思ったりします。

まぁ、世界四大メーカーになったのは、日本のモータースポーツ文化を無視して、開発に明け暮れた努力があったからとも言えますけど。

nagase さんのコメント...

日本のメーカはモータースポーツを商売の道具にし過ぎなのです。
だから割りに合わないと判断すれば、簡単にやめたり、また復帰したり、節操のないことを繰り返します。

世界全体から見ると日本の市場規模などゴミみたいな物だし、生産拠点も海外に持っていってしまっているので、日本の顧客のことなどないがしろになってしまうのもうなずけます。

モータースポーツは、人と機械の総合力を競うものだと理解していますが、スポーツである以上、最終的な優劣は人間の技量で決着がつけられることが理想だと思っています。

あと、国内で多少の成績を残した程度でファクトリーマシンに乗せられてしまうことで、そのライダーの更なる技量向上を疎外しているという面も見逃せません。実際モトクロスライダーは、AMAや世界GPに行っても全く相手になっていません。