チェーンアジャスターのロックナット - 泥沼日誌

2008年3月11日

チェーンアジャスターのロックナット


■モトクロッサーやエンデューロレーサーなどに使用されているボルト式のチェーンアジャスター。ロックナットを締め込んでもいつのまにか緩んでいた、という経験をおもちの方も多いかと思います。しかも、いつも自分のバイクだけが緩んでしまう。不良品ではないのかと...いいえ、それはあなたのロックナットの締めつけ方が間違っているからです。なぜ、チェーンアジャスターのロックナットが緩んでしまうのか、図解で説明してみましょう。


■ボルトやナットに刻まれたねじ山には、若干のクリアランスがあります。


チェーンの遊びを規定の範囲に調整したあと、スプロケットにレンチやウエスを噛み込ませたり、チェーンを手で押さえてテンションを掛けながら、ホイールのアクスルナットを締めつけます。そうすると、チェーンアジャスターのボルトに力がかかり、下図のようにねじ山が接触します。


この状態でアジャスターのロックナットを締め込んで行くと、ねじ山は下図のように接触します。


さて、これでアジャスターボルトはロックされているでしょうか?
ホイールのアクスルを緩めて、アジャスターボルトにかかっている力が抜けると...


アジャスターボルトとロックナットはフリーの状態になります。たとえアクスルを緩めなかったとしても、振動や温度変化による伸縮によって、わずかながらボルト・ナットはフリーな状態となり、いずれロックナットが緩んでしまいます。
これは、いわゆるダブルナットの原理なのですが、ナットの片方がスイングアームで動かせないのと、締めつけるときにボルトにロックとは反対方向に力がかかっているため、うまくロックできないのです。


■では、緩まないようにロックナットを締めつけるにはどうしたらいいのか。まず、チェーンの張りを調整し、チェーンにテンションを掛けながらアクスルを締めつけるところまでは同じです。そして、アジャスターのナットを締めつける前に、アジャスターボルトをほんのちょっと緩めます。

そうすると、上図のようにアジャスターボルトはフリーな状態になりますが、ボルトが供回りしないようにロックナットを締め込んで行くと、ロックナットによってボルトが引き出されて、下図のようにねじ山が接触し、しっかりとロックされます。


このような状態となれば、たとえアクスルが緩んでもアジャスターボルトが緩むことはありません。締めつける前のボルトの戻しは、ねじ山のやせ具合によって変わるので、それぞれ試してみてください。

2 件のコメント:

ぴらふ さんのコメント...

何も考えずにノルトロックを入れてみる、
なんてどうでしょう?(^^;

フェンダーとかには重宝してます
まだ、こういうとこには試してないですけど。

nagase さんのコメント...

最初のダメな例だと、ノルトロック入れても、アクスル緩めると緩むと思うんです。
表面のぎざぎざである程度止まると思いますが。

ナットの座面にぎざぎざが付いたやつを使ったことがありますが、やっぱり緩みました。

何も知らないころの話です。