第3回 秋のオフ・ロードバイク運動会IN元気村 - 泥沼日誌

2007年10月7日

第3回 秋のオフ・ロードバイク運動会IN元気村

土曜日に電話で呼び出され、後で整備することを条件に半ば強制的にバイクを貸与されて、急遽、元気村の運動会に出場することになってしまいました。
しかも、土曜日はモトクロスチームの打ち上げがあり、酒が入って勢いがついたせいか、チーム員が大挙して出場することに...


■前夜祭

先週の日曜日で今シーズンの全道モトクロス選手権が終わり、うちのチームから3クラスでチャンピオンが誕生したせいか、打ち上げが盛り上がるのは必定。明日のことを考えてセーブするつもりが、つい飲み過ぎてしまいました。夜中の12に帰宅して、すぐに寝ようと思っても、気持ち悪くて全然眠れません。

■現地移動

眠るでもなく起きるでもなく、朦朧としながら朝を迎え、熱いシャワーと大量のコーヒーで無理やり体を起こし、倶知安に向かって出発です。

途中の記憶が一部抜けたまま、あっと言う間に倶知安に到着。元気村に来るのは5年ぶりぐらい、確か入り口に大きな石が置いてあったよな、と思いながら入り口を探す。今それらしいのがあったような気がするけど、渋滞で前後が塞がれていて、道幅も狭いので路肩によけてUターンもできない。結局そのままトンネルを抜けた先のパーキングまで行ってしまった。前回来たときも同じことをやっていたような...

パーキングでUターンしてそれらしいところに戻ったら、目印の石が草に隠れてほとんど見えない状態。年月が建つとこういうことになるんですね。

■準備

無事、受付開始前に元気村に到着。5年前とは地形がかなり変わっていた。バラックの小屋が手前に移動されて、ピットエリアもかなり広く整地されていた。


程なくして他のチーム員も到着。ピットには、すでにけっこうな人数のエントラントが集まっていた。1週間前にスケジュールを発表した割には、良く集まってきたなと思う。

ショップの4t車から車両を降ろす手伝いをする。自分も含めてチームの参加車両は全てSUZUKIのモトクロッサーだ。(1台GASGASもあるけど) 外車、逆輸入車のエンデューロバイクや、国内市販車が並ぶピットの中で、一種異様な雰囲気がを漂わせていた。

自分のバイクもトランポから降ろして準備する。今回は、2007年全道モトクロス選手権、NB85とOPEN 85のダブルチャンピオンを獲得した三好さんから、たってのご厚意でRM250を貸していただくことになった。


貸してもらっていながらなんだけど、このRM250はワコーズカップやYYカップでだいぶ酷使され、リングがへたって圧縮が抜けている。エンデューロにはちょうど良い具合かな。
前日に呼び出されたときに、チェーンスライダーの交換と、フロントブレーキのフルード交換はやっておいた。後は、チェーンにオイルを差して、ハンドルのポジションを変更するぐらいだ。そういえば、エアクリーナーは見てなかったな...いや、見なかったことにしよう。w

準備していたら、受付が終了していないライダーがいるので、スタートを30分遅らせますと放送が入った。この辺が、レースじゃなくて運動会と呼んでいる緩さなのかな。

■開会式


ここ元気村は、台風の影響で倒木や崩落の被害が数多く発生し、しばらくコースが使用できない状態が続いていたが、関係者の地道な努力によってなんとか一通り走れるようになり、そのお披露目もかねて今回のイベントとなったそうだ。
ということであまり縛りもきつくなく、コースもショートカットで初心者でも走れるようにしてありますと、主催者からアナウンスがあったが、そこはやっぱり競争なので、チーム員の国際A級ライダーには、早くもプレッシャーが掛けられる。
コースは1周20分ぐらいで5周のオーダーで、気温もそれほど高くなく、コースもそんなに荒れそうに無いので、ウエストバックとキャメルバックは装備しないことにする。

■スタート

いよいよスタートなのだが、まだ昨日の酒が若干残っている。2st250で山を走るのもかなり久しぶりで、若干不安もある。あまり気張らずにぼちぼち行こう。

スタートは速そうな順に5人一組で、3組目スタートだった。偶然同じ組にninjyaさんが居たので、後ろから付いていってかわいがってトレーニングの手助けでもしてあげようか、と思って少しスタートを遅らせたのだが、みんな牽制しあって前に行こうとしない。www
しかたないので、難所の人柱にでもなろうかと、ぶっちぎって前に出てしまった。

■1周目

難所はいきなり訪れた。ピットエリアのすぐ近く、激坂を2回下ったところに、キャンバー斜面のヘアピンコーナーがあった。ヘアピンというより、登りでY字に分岐しているところを、下ってすぐう登る。しかも粘土に角ばった岩が混じっているいやらしい路面だ。前の組でスタートした何人かがすでにスタックしていた。
ちょっと躊躇したが、大回りでバンクに当てられるラインが空いていたので、思い切って突入。登りで少し尻を振ったが、なんとかこのセクションはクリアーした。こういうとき、2st250の太いトルクは楽ですね。

最初の難所をクリアーし、坂を登ってピットエリア付近に出てきた。そこから本格的に山の中へ入って行く。後で聞いたのだが、ピットエリア付近に難所を作ったのは、ギャラリーが簡単に見に行けるのと、動けなくなって救助しに行くのも楽だから、ということだった。

ピットエリアから離れて山の中へ分け入っていくと、長く途中で左に直角ターンしている檄下りが待っていた。確かここは走ったことがあるな、だんだん思い出してきたぞ。左に曲がってからもう一段下ってすぐ右ターンだったな。などと過去の記憶を引っ張り出しながら、おそるおそるコースを進んでいく。その二段目の下りの途中で、なんとエンスト。

■トラブル発生

スタート前に若干アイドリングが低いのが気になっていたのだが、やっぱりキャブの調子が悪いようだ。クラッチ鷲掴みでも、アクセルと閉じると簡単にエンストしてしまう。コーナーの進入でエンスト、岩盤沢下りでもエンスト、至る所でエンストしているうちに、ぶっちぎってきた同組スタートのライダーに追いつかれてしまった。

気を取り直して、乗り方を考え直す。とにかくエンストさせないように、どこでもアクセルを開けて行くしかない。そうなると今度は2st250のパワーが牙をむく。暴れるバイクを押さえつけ、不意の加速にはハンドルにしがみつき、あっと言う間に腕が上がってしまった。
へろへろになりながらもなんとか進むと、このバイクのオーナーである三好さんに追いついた。こっちが常にアクセルを煽っているせいか、三好さんはコースを譲ってくれた。すれ違いざまにアイコンタクトするとビックリしたようで、その後しばらくランデブー走行となった。

エンストと暴れるバイクに手を焼きながら、なんとか1週回ってきた。これじゃとても持たないので、ピットに戻りアイドリングを調整し水を飲んでいるうちに、絶対に負けたくないうちの一人、ミカホスポーツの山崎社長が戻ってきた。確か自分の2組み後のスタートのはずだ。慌ててエンジンをかけて、なんとか社長の前でコースに戻った。

■バトル

2周目は、絶対負けたくない山崎社長とのバトルで始まった。しばらく自分が先行していたのだが、1周目と同じところでエンスト! 今度は腕が上がってクラッチが握れていなかったようだ。エンストしているうちに社長が前に出て、自分が追いかける展開となった。

社長はRM125なので、直線や登りは余裕で付いていける。元気村のコースはシングルトレールが多く、その上しばらく使っていなかったため草が生い茂り、抜こうとしてラインを外すと隠れている岩に乗り上げたり、切り株に足を持っていかれたりして、かなりリスキーだ。
ぴったり後ろに付くと、飛び石や水しぶきの攻撃がたまらないので、抜けそうな場所に出るまでちょっと離れて付いていくことにする。

ウオーターセクションが終わり、そのあとはひたすら登りのパッシングゾーンに入るというところで、すぐ前にいた社長がスリップダウン。ラインを外してクラッシュをかわしたはずの自分も見事にスリップダウン。
そこは川の登り口が固い粘土の岩盤となっていて、斜めに登る難しいセクションだった。1周目はなんの苦労もなく通過した場所だが、多数のライダーが走るうちに表土がはけて、岩盤が露出してきたようだ。二人ともその岩盤でフロントを滑らせてスリップダウンとなってしまった。

社長は早々と復帰し、自分もエンジンだけは止めないようにすぐにクラッチを握ってバイクを引き起こし、渾身の力を込めて無理やり岩盤を押し上げた。そのあと必死に追いかけたおかげですぐに社長に追いついた。

コース最深部は比較的広い林道が続く。林道と行ってもかなりアップダウンがあり、所々膿んでいるところもある。自分はどこで社長を差すか隙をうかがっていた。そこに絶好のパッシングポイントが現れた。登りの手前に何本か轍があり、その轍の中も比較的荒れていた。社長は右側の浅い轍を選んだ。自分は左側のちょっと深そうな轍にフロントアップで突っ込んでいった。
読みは的中。社長は浅そうな轍で失速しこっち側に倒れてきた。自分は間一髪激突を避けて社長をパス。そのあとは二度と追いつかれないように必死で逃げるのでした。

■苦行

社長とのバトルを制し、快調に飛ばすはずだったのだが、2周目の後半辺りからフロントフォークが突っ張って、リジッドじゃないのかと思えるほどに固くなってしまった。ちょっとしたギャップでフロントが跳ねるし、減速時に荷重の掛け方を間違えるとハンドルがふられてしまう。
最初はなんとか押さえていられたが、次第に握力が無くなって何度もハンドルから手が離れてしまった。ピット裏のシングルトレールの激下りでは、両手が離れてしまって、胸とひじでハンドルを抱え込んで、なんとかクラッシュは免れた。

すっかりペースが落ち込んで、後ろから速いライダーに抜かれるかと思ったが、たまに周回遅れのライダーが現れる程度で、ほとんど一人でコースを走ることになった。こうなると集中力を維持するのが難しくなってくる。

漫然と登っていたら、その先に急な落ち込みがあるのをすっかり忘れていた。直前で気づいたものの、もうブレーキングも加速も間に合わない。そのまま惰性で飛んでフロントから刺さっていったが、突っ張るフロントフォークが前転するのを押さえてくれた。

その後は、突っ張るフロントフォークとアクセルに敏感に反応するエンジン、刻々と状況が変わるコースとの格闘となり、
ひたすらフィニッシュを待ちわびて、黙々と苦行をこなす修行僧のとごくコースを進むのでした。

■レース終了

大きなクラッシュもなく、下りの直角ターンで崖落ちすることもなく、無事5周回って帰ってきた。みんなが見ているピットエリア付近は少し頑張って走ってみる。
そしてあっけなくゴール。短めのコースを5周ということで少し走り足りないような気もしたが、このバイクではもう山に入っていきたくない。

ピットに戻って周りを見渡したら、先の組で走っていた国際A級の下家選手と、1周目で早々と抜かれてしまったエンデューロエキスパートクラスの三本松選手が涼しい顔で待っていた。
反対側には1周目で抜いたはずの三好さんがすでにゴールしていた。どうやらアイドリングの調整のためピットインしたときに抜かれたようだ。自分がゴールしてすぐに社長もゴール。スタートの時間差があるので、確実に自分の負けだ。

その後も、うちのチームから出場したライダーは順調にゴールしている。みんなそれほどタイム差は無いようだ。モトクロスチームの面目躍如と言ったところか。

レース終了後、みんな口をそろえて『おもしろかった』と、レース談義に花が咲く。
確かに、コースは変化に富んでいて、適度な難易度で、気持ちよく飛ばせるところもあって、とてもおもしろかった。自分は5周で1時間40分ぐらいだったので、ちょっと走り足りない気もするが、これが10周となるとみんないやになったと言うに違いない。

■後片づけ

川や浅い谷地を結構走らされてので、バイクの下回りはかなり泥が付いている。元気村の施設でうれしいのは、常設(?)の洗車機が用意してあることだ。今回はチームの洗車機を持ち込んで、水だけ借りて洗車をする。



自分のバイクも洗車するためにちょっと押してみると、リアタイヤが引っかかる?
泥でも詰まったかと見てみると、スプロケットのボルトが全部緩んでる!


良くこれで帰ってこれたもんだ。そういえばリア周りからカタカタ音が鳴っていたな。リアサスにガタでも出たのかと思っていたけど、音の原因はこれだったか。

■閉会式

洗車も終わり着がえて後片づけをしていると、閉会式のアナウンスがあった。本部棟付近ではすでに煙が上がっている。


そこには大量の焼き肉が待ちかまえていた。
いつも安いパックの肉ばかり食べている我々にしてみたら、冷凍とはいえ生の牛肉は一味違った。
そして奥の方には、賞品と思われる大量の農産物が積まれている。

焼き肉交流会が盛り上がってきた頃、表彰式となった。今回は運動会ということで入賞者にはトロフィーはなく、そのかわり好きな者を賞品として持っていっても良いと言うことだった。
自分はなぜかEクラスで6位入賞となっていた。
米袋のようなものに包まれた巨大な物体は馬鈴薯だった。20kgはあると思われる。とてもじゃないけどこんなものは持って帰れないので、少し遠慮がちに葡萄一ケースにしておいた。

事前受付で\3500、当日でも\4500で、おもしろいコースを走って肉も食えて、豪華賞品がもらえるのはとってもお得な気分。


コースも修復できたようだし、来年以降もこのコースでレースを開催して欲しいと思うのです。
全て私有地で、一般住民には迷惑はかからないし、ある程度距離も取れるし、難所には事欠かないこのコース。過去のしがらみもいろいろあると思うけど、来年度の全日本エンデューロ選手権の北海道ラウンドは、ここでやって見てはどうだろう?

4 件のコメント:

ninjya さんのコメント...

どーもお疲れ様でした!
モトクロッサー軍団・・すげえ速かった・・・
やっぱりEDでもモトクロスの技術が絶対必要だ!と思いました。
と、言っても私のレベルではまだまだ基礎練習が必須となりますが・・・

しかし、今回はスピコンさんに稽古をつけてもらい、大変貴重な経験が出来ました。

でも・・前転2回は痛かったっす・・・

nagase さんのコメント...

お疲れです。でも心地よい疲れ方だね。
私がモトクロスを始めたきっかけは、エンデューロをもっと早く走りたいということからなんですね。
スピコン師匠から多くの物を得られて良かったですね。
前転するのはマシンコントロールをフロントに頼っているからですね。

今週末の道南は、黄色ゼッケン目指して頑張ってください。

チーム元気 さんのコメント...

皆様お疲れ様でした。天気がよくコースも何とか間に合い、楽しんでいただけていたと思います。リザルトを一度UPしたのですが、こちらの状況が悪くうまくUPできなかったので再度試みますのでもうしばらくお持ちください。また来年も出来るだけ多くの大会を開催したいと思っていますのでそのときはぜひご参加お願いします。今回はありがとうございました。

nagase さんのコメント...

チーム元気さん、楽しいコースと豪華なおみやげ、ありがとうございます。
今後もコースを充実させて、どんどんレースを開催してください。
リザルトは気長に待っていますので、よろしくお願いします。