なにも準備をしてないのに、いきなりYZ400Fのフォークオイル交換なんかを始めてしまったものだから、いつものようにいんちき整備になってしまいました。
フォークオイルは、半端な量が残っていたKawasaki純正の10-15と、いつのころからかデッドストックになっているWAKO'Sの10番をブレンドしてみた。YAMAHAの指定フォークオイルより固くなるが、日ごろフロントのふんばりがもう少しあればなと思っていたので、少し固いぐらいの方がいいかもしれない。
各々のオイルは普通の臭いだったのだが、両方を混ぜたとたん、とっても怪しい臭いが立ちこめた。昭和新山とか硫黄山のあの臭いがした。違うメーカのフォークオイルは、『混ぜるな危険』ということか。
しばらくしたら臭いもなくなったので、とりあえず作業を進める。
フロントフォークのキャップを外して、古いオイルを抜き取る。予想どうり、水飴のように糸引くオイルが出てきた。ロッドやインナーチューブをストロークさせて、残ったオイルを完全に抜き取る。
二本目のフォークに取りかかろうとしたとき、嫌なものを見付けてしまった。
インナーチューブに見事な傷が付いていた。メッキが剥がれて錆も出ている。何時やったのだろうと思い起こせば、今年の春、北海道のエルズベルグと言われる某所で練習した時に、フォークガードの内側に石が挟まったことがあった。たぶんあの時に傷付いたに違いない。
急遽、金属加工セットを持ち出して、2000番の耐水ペーパーから初めて、みがいて万年3000番、ハンディーリューターでバフ掛けし、指に引っかかりがなくなるぐらいまでは磨いた。幸い、インナーチューブの一番下の方なので、めったにここまでストロークはしないから、頻繁にシールが切れることはないと思う。
オイルも抜いて、ダストシールの中も掃除して、インナーチューブの傷もなんとかごまかしたので、いよいよオイルを注入する。
自慢の手作りフォークオイル油面調整器だ。オイルレベルはチューブの長さをメジャーで計って、割り箸にチューブを止めてあるインシュロックの位置を移動して目印とする。
心配してしていたブレンドオイルだが、見たところ変質はしていない様子。少し多めに入れてインナーロッドをストロークさせてエアを抜き、油面調整器で指定のオイルレベルに調整する。
作業も終わりに近づくころにはとっぷりと日も暮れて、携帯の蛍光灯を引っ張り出して、組み付け作業に取りかかる。
YAMAHAのフォーククランプは少しきつめにできているので、あたり面に汚れや傷が付いていると、フォークがなかなか入っていかない。ワイヤーブラシで汚れを落として、合わせめにドライバーを突っ込み、こじってクランプを開いて、ようやっとフォークが入った。
こんなやっつけ仕事でも、最後にはクランプボルトの締めつけトルクはきっちりと合わせて、今日の作業は終了です。
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