中一日あけて - 泥沼日誌

2010年11月9日

中一日あけて

■11月7日に行われた北海道クロスカントリー選手権第8戦AirForceGPに行ってきました。ピットクルーでも観戦でもなくライダーとしての出場です。

思い起こせば、最後に走ったレースは2008年のHOPスノーチャレンジエンデューロ。コバワールドのヒルクライムはレースとは言えないと思うので、実に約3年ぶりのレース参加であり、本格的にバイクを走らせるのも去年のXC倶知安のコース作り以来1年ぶり。マシンも丸一年ほったらかしで、10日前にパーツ発注して整備未完のまま出発。途中ショップに寄って作業を行うも、まあ予想通り完成せず。当日の朝フロントタイヤだけ交換するという、あまり人のことはいえない状態での参戦でした。



こんな状況でなぜ参加したのかと言えば、田舎に引っ込んでしまったとはいえ、まだまだオフロードバイクに関わっていきたいと思うのと、去年からXC選手権が始まったことで道内ライダーのレベルがどれくらい向上したのか、また今の自分がどの程度の位置にいるのかというのが知りたかったためなのです。内心、サンドとウオッシュボードのコースにチョッと自信があったということもありますが…

ということで、練習もせずマシンのセッティングもろくにしてないため、今回は怪我をしないで生還するというところを目標に走ったわけです。当然参加クラスはBです。

レースの結果は…

言い分けはしたくないのですが、トンネルをくぐった先のコースを走ったことがなく、まさかエンデユーロコースに二連ジャンプがあるとは思っても見ませんでした。また、火山灰だけと思っていたところが結構な黒土路面、フロントは新品(10年物)だがリアは角がすっかり丸くなったタイヤでいい具合に滑ります。こんな具合で1周目から怒濤の追い下がり。やっと得意なサンドコースに来たかと思えば、ハンドルの角度が微妙に違ってて激しく腕上がり。堪らず予定より早めに4周でピットイン。

全然減ってない燃料を満タンにし(補給する必要はなかった)、ハンドルの角度を調整して再出発。しばらくは良かったものの、今度は謎のブレーキ抜け。というか、ストレートエンドやウッズ、ウオッシュボード等でリアブレーキのペダルがいなくなる。いや、ブレーキペダルはちゃんと付いているし踏めば効くのだけど、肝心なところで踏み外しているのかストロークが足りないのか、リアブレーキが効かないポイント(なぜかコースの同じところで発生する)があるため攻めることができなくなってしまった。ウッズのシングルトレールではスピードコントロールができず、何度もコースアウトしてしまうのでした。


Photo by RUNA RUNA WORKS http://runa2works.exblog.jp/

夏の間、仕事で毎日不整地を2万歩近く歩いていたため、持久力には多少自信があったものの、走りのリズムがとれないと余計な体力を使ってしまうため、最後の1-2周はとにかく早く終わってくれと願うばかり。ピットサインであと11分の掲示を見たときどんなに嬉しかったことか。

2時間ヘアスクランブルがこんな有り様だったので、せめて午後から行われるファイナルクロスでは良いところ見せようと、サスのリセッテイングやコースの下見などして準備。400ccのパワーを活かしてスタートで前に出ればなんとかなるかと、淡い期待を抱いてスタート。まずまずのスタートで7番手くらい。スタート直後は混雑するイン側を避けてアウトのバンクを使って外からまくる。ジャンプはなめるがウオッシュボードはガンガン行くぜ。伊達にモトクロスやってたわけじゃないんだぜ。などと悦に入ってたら俺の更に外側からまくってくるやつがいる。これは負けられんと頑張ってみたものの、前に出られてフロントタイヤが相手のリヤにヒット。辛くも転倒は免れたが痛恨のエンジンストール。

モトクロスの場合エンジンは引っ張りぎみで走る。そのためエンジンはオーバーヒートぎみ。こうなると4ストロークエンジンの再始動は難しい。ましてやレース最中は遅れを取り戻そうと焦る。ギアをニュートラルにし、ホットスターターを引いてデコンプ握って空キック数回、上死点探して一気に踏み下ろせばすぐに再スタートできたはずだが、他のライダーはみな通りすぎ、一人虚しくキックを繰り返す。


Photo by Oomori http://blogs.yahoo.co.jp/oomori_export/MYBLOG/yblog.html


というわけで、久しぶりのレースは当然のようにさんざんな結果となったわけだけど、しばらく味わっていなかった肉体的苦痛と精神的な渇望は、これからの日常生活における活力になるような気がする。やっぱり俺はMなんだなとつくづく思う。

さて、意外にもレース直後および翌日でも、多少体のだるさはあったものの、筋肉痛というものが全くない。年齢を重ねると中一日空けて来るらしいがそれもない。なんだ俺ってまだ若いじゃん、などと調子にのってたらやってしまいました。仕事で重い洗車機を持ち上げた瞬間、10年ぶりくらいで腰が悲鳴をあげました。

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