WR250Rのアンダーガード増築工事 - 泥沼日誌

2009年10月14日

WR250Rのアンダーガード増築工事

■時を遡ること一ヶ月ほど前、引っ越し準備で忙しい最中に突然H君から呼び出しが掛かった。恵庭EDに向けての整備を手伝って欲しいという話。こっちは期日までに分単位でスケジュールが詰まっているというのに、無下に断るわけにも行かず最後の挨拶がてら出張作業に出向くことになった。

聞くところによると水面下で色々画策していたようで、整備対象の車両はWR250Rだった。ワイズギア純正?の樹脂製アンダーガードの右側が大きく開いていて、オイルフィルター下部のボルト部分がガードできずに障害物にヒットしてしまうという。写真では分らないが確かに何かに当たって傷が付いている。


何故このような設計にしてしまったのか分らないわけでもないが、これでは大切なマシンの保護装置としては中途半端。早速この部分の対処作業を行う。

まずダンボールでガードの不足部分の型を取り。


別の車両で使っていた古いアンダーガードからパーツを切り出す。


古い物でも大事に取っておくと使い道があるものだ。それに引き換え昨今のエコブームはどうだ? 目先の燃費や消費電力が少ないからと言って、今も問題なく使えている物を廃棄して新しい物に買い換えさせる。新しく物を作るのも、古い物を廃棄・もしくは再資源化するのもエネルギーを消費するのだぞ。ならば古い物も使えるうちは壊れるまで使う方が省エネルギー・省資源に役立つのではないのか? しかも補助金を出してまでそうする必要がどこにあるのか...おっと、あまり余計なことを書くと黒服を着た男たちがコンコンとドアをノックするかも知れない。


切り出したパーツは障害物に引っかからないように、角を丸くし切り口を斜めに整形する。そして元のアンダーガードに密着するように、ドライヤーで温めて切り出したパーツを曲げる。実はパーツを切り出した部分も、ちょうど良い具合に密着するように、元々曲がった部分から切り出していたのだ。

さてこれをどうやってくっつけるかだが、たまたま引っ越し準備のため車に積んで置いたブラインドリベッターで固定することにした。さすがにリベットの駒はちょうど良い物が無かったため、近くの工具屋に買いに走った。ドリルで下穴を開け駒を差し込んでリベッターで止めて行く。楽しい工作の時間だ、気分はもうノッポさんの世界。私たちの世代なら頭の中で『できるかな』のメロディーが流れているはずだ。


組上がったアンダーガードを仮装着してみる。サインペンの跡は後で消してもらうとして、なかなかの出来具合。


問題のオイルフィルターとの透き間もこれだけ確保されている。リベットの裏側もどこにも当たっていない。完璧だ。

いや、まだこれでは完成ではない。アンダーガードに溜まった泥や水を逃がすための穴を開ける。直径30mmぐらいの穴を開ける必要があるのだが、これまたたまたま車に積んで置いた自在錐があった。きっちりと(笑)センターを出して穴を開ける。これで真の完成だ。




■その後、H君夫妻と後で合流したH君がプチパーティーを開いてくれた。大量のピザと食べるのがもったいないような見事なケーキをいただきながら、見ずじまいだった木古内DVDの鑑賞や恵庭ED対策の話をしながら夜も更ける。



そのあと帰って、徹夜で引っ越し準備の作業に追われたのも良い思い出としておこう。

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