水抜き - 泥沼日誌

2009年10月17日

水抜き

■今日は、先日の北海道XC倶知安大会で酷使してしまったYZ400Fの水抜き作業をしたのだ。倶知安ではライダーとして走ったわけではなく、コースの確認で都合3周ほど走ったのだ。前日の土曜日は減ったタイヤでも余裕だったけど、夜中に雨が降ってしまって日曜の朝は大変だったのだ。マーシャルの若い衆を引き連れて先導したのだけど、あのチュルチュル登りで失敗してしまったのだ。ベストラインを走ればなんてことは無いのだけど、コースコンディションの確認のため普通は使わないラインを走ったためなのだ。あと数メートルで登頂というところで失速。レースの時に使えるように無理して溝を掘ってラインを作りながら登ったら、当然のようにオーバーヒート。初代YZ400Fはラジエータ容量が小さくて、アイドリングで2~3分おいておくだけで水を噴いてしまう、とても恐ろしい乗り物なのだ。WR用のリザーバータンクをつけいるのだけど、コース確認を終えて冷却水を見たらスッカラカンだったのだ。


というわけで現地で生水を補給したまま放っておいたので、中が錆びるといけないので水を抜いてクーラントに入れ換えたのだ。ここで一つ注意することがある。ラジエータクーラントに使われているエチレングリコールという成分は毒性があるので、そのまま下水に流したりしてはいけないのだ。今回はオーバーヒートでクーラント成分がほとんど無くなっているので、ちょっと辺りを見回して人がいないうちに放水したのだ。そして冬も近いので-40℃対応の不凍液を入れて作業は終了。冬の寒さが厳しい北海道では、冬季保管中に冷却水が凍ってラジエータが破裂したり、シリンダーにクラックが入ったりゆがんだりしてしまうのだ。夏の間、生水を足してクーラントが薄まっている人は要注意なのだ。

冬に向けて、あともう一つ水抜きしておくところがある。パイプフレームやスイングアームの中に入り込んでいる水だ。知っている人は知っていると思うけど、スチールパイプのフレームやスイングアームの下側には水抜き用の穴が開いている。泥遊びが過ぎるとここに泥が詰まってフレームの中に水がたまり、それが冬の間に凍ってフレームが裂けることもあるのだ。水が入っていれば当然錆びる。それを嫌って最初からこの穴をふさいでしまう人もいるけど、かえって入った水が抜けずに大変なことになってしまう。氷の膨張力はすさまじいのだ。


通常は普通にバイクを立てておけば抜けるようになっているけど、どういうわけかこのバイクは、前を少し上げないと抜けないような所に穴が開いている。ちょうどトランポにバイクを積むときのラダーレールの角度が、水が抜けるちょうど良い角度なのだ。バイクを積み込むときにラダーレールの途中で立ち往生していると思われてよく助けてもらうのだけど、あれは積み込みに失敗しているわけではなくて、このフレームの穴から水を抜いているためなのだ。皆さん、ご心配をおかけして申しわけありません。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

^^ どう見ても事故った写真に
見えてしまう横たわったYZですなぁ
nagaseさん来年車検とって林道も
行きましょうぜぃ
 By Watanabe

nagase さんのコメント...

見た目がみすぼらしいですからね。
いつぞやのXR見たく、どこで事故ってきたんですかと言われないだけまだましかも知れません。w

もう、車検のあるバイクはやめようかと思うんですが、それに代わる物がなかなか出てこないので、まだまだゾンビ号には活躍してもらいます。