紙風 - 泥沼日誌

2009年8月26日

紙風

■お昼にふらっと本屋に立ち寄り、そう言えば昨日が発売日だよなとバイク雑誌コーナーへ行ってみると、ダートスポーツが1冊だけあった。北海道は輸送の関係で発売日が1~2日遅れるため、まだ入荷してないんだろうなと手に取ってみると、それはまぎれもなく8月25日発売の10月号だった。

発売日直後に1冊しか残っていないというのはどういうことか。どうせ売れないからといって入荷冊数を減らしたのか、実は隠れファンが潜んでいて入荷と同時に捌けてしまったのか。ぱらぱらとめくってみると、モトクロッサーの各社2010年モデルの美しい写真が満載だった。やはり紙に印刷された高精彩の写真は美しい。Web上の思いっ切り圧縮が掛けられた画像を狭い色空間のディスプレイで見るのとは一味違う表現力だ。

一通り眺めてから本を痛めないようにそっと棚へ戻した。もし私がたった1冊だけ残ったこの本を買ってしまうと、あとから来た客がこの店はダートスポーツを取り扱ってないんじゃないかと誤解するかも知れないので、本棚の一番目立つところへ戻しておいた。(いいから買えよ)

長引く不況と社会情勢の変化、ネットメディアなどの侵食によって既存の紙メディアは風前の灯火らしいが、紙メディアには紙メディアにしかできない事があるので、今後も生き残っていけるように頑張って欲しい。

同じく8月25日発売の、週刊 零戦を作る 創刊号は、幸いにもまだ入荷していないようだった。たぶんこれを目にしていたら衝動的に買ってしまったかも知れない。これは危険だ、一度はまると抜け出せない恐るべしデアゴスティーニ商法。もしかして、この辺に雑誌メディア復活のヒントがあるかもしれない。

2 件のコメント:

しげ さんのコメント...

おひさしぶりです。

本屋の内情ですが、仕入れは実績で配本(あんたの店は先月号○冊売れてるから、今月号は○冊ねみたいな感じ)で決められます。

で基本的に、本は返品可能なので売れなければ返品するのですが、売れずに毎号返品してるとそのうち配本「0」になります・・・。

以前居た店はバイク関連雑誌がよく売れていて、返品も少なかったので、ガルル・ダートスポーツ・バックオフ以外にダートクールなども配本されてましたが、今の店はガルルが毎号「1冊」入るのみ・・・。

ひどいありさまです・・・。

買った方が継続的に配本されるので、今後はぜひ!

nagase さんのコメント...

しげさん、お久しぶりです。

そうですね、同じ系列の店でもオフロードバイク関係の本が全く置いてないところもありますね。
客層に合せて自然にそうなるんでしょうけど。

あと、バイク人口が減っているにも関わらず、発行される雑誌が多すぎるような、休刊になった雑誌も多いですが。

再販制度とか取次の問題とか、出版流通の世界は消費者のニーズから乖離しちゃってるように思います。

ただ、ちょっと今は事情があって、本は買えないのです。