反省会 - 泥沼日誌

2009年6月4日

反省会

■しばしの冷却期間をおいてだいぶ心の平静を取り戻した。自分が思い描いていた運営には遠く及ばない散々な結果だったけど、次回開催の糧となるべく先日の北海道XC選手権 倶知安大会の一人反省会をやってみる。

★朝のスケジュールがタイトだった

当初の目論見では、7:00受付開始、8:00受付終了、8:15開会式、8:45開会式終了、9:00スタートぐらいで余裕をもってやりたかったが、7:00開始だと早すぎだとか何とかでタイトなスケジュールになってしまった。さらに受付終了間際にやってくるエントラントも居たりして(本来は失格なんだけど)、結局スタートが10分遅れてしまった。9:00スタートにこだわったのは、一周の距離が長いためコースクリア確認や撤収作業に時間がかかるためと、遠くからの参加者を早く帰途につかせたかったため。幸いにも、不動マシンの回収やけが人の搬出などが無かったので、予定通り15:00にはすべて終わることができた。次回開催は10月4日なので、もたもたしてたら日が暮れてしまう。もう少し効率的にスケジュールを進められるように考えなければ。

★説明不足

ライダースミーティングの時、ライダーにとって最も重要な情報と思われるコースの説明が不足していた。というより全くなかった。ミーティング終了後、慌てて補足の説明やっていたけど、全く恥ずかしい限り。1周の距離も分らない、説明もなしに突然出てくるクラス別の分岐点とか、よく抗議が来なかったものだと思う。ただし、コース状況の詳しい説明はやらないのが普通だ。未知のコースでいち早く確実にルートを見極めるのも、クロスカントリーレースでの重要な要素だからだ。
ちなみに、SA・A・Bクラスのフルコースは1周15.5km、C・F・Lのショートコースは5.2kmで、責任者には事前に報告してある。

★コーステープ閉め忘れ

C・F・Lのショートコースで一部コーステープが切れてライダーがコースを見失ってしまった。また、コースから戻ってきてパドック前を通過する部分のテープを閉め忘れていた。すべて本部近くだったので大事には至らずすぐに修復したけど、これがコース奥地で発生していたらと思うとぞっとする。
これは、タイトなスケジュールとも絡んでくるのだけど、ショートコースのテープ切れは全く気がつかなかった。朝のコースチェックでフルコースは一通り走ったけど、時間がなくてショートコースまでは走らなかった。ショートコースのみで使う部分はスタートしてすぐ分岐してわずか数百メートル。本部から見えているから大丈夫だろうと思ったら、実際に走ってみると迷ってしまった。
パドック前のテープは受付・車検が終わった時点で閉める予定だったのだけど、終了ぎりぎりでやってくるエントラントが数名いたせいでやらずじまい。本当はパドック入り口とコースはクロスしないようにレイアウトしたかったのだけど、天候が雨の予想でだったので、新しくならした地べたをパドックにすると泥沼地獄になる可能性があったのでいたしかたがないところ。

★ピットエリア

周回チェックを2か所に分けた都合上、チェック通過後ラインが交錯してしまうのを防ぐため、ピットエリアも2か所にせざるを得なかった。同じチームから複数のクラスへエントリーしているところもあるだろうから、ピットエリアは1か所にした方がいいに決まっている。杭もテープも余計にかかる。今回はつけなかったが、ピットエリアの監視員も倍の人数が必要になる。周回チェックは1周の距離が長かったため、それほど混雑することは無かったのでチェックも1か所で十分だろう。

★リザルト発表

個別にタイムを計測しないことは事前に通知してあったので、順位だけのリザルトになるのは理解できるとしても、発表されたリザルトは上位のみ。たとえ手書きでもいいからすべての順位は発表しておかないと、これではみな納得できないだろうということで、帰ってきて速攻でリザルト作ってうちのサイトにアップした。
あと、一部知人からタイムは出ないのと聞かれたが、やろうと思えばやれない事は無い。トランスポンダや光電管など使わなくても、紙にゼッケンとタイムを書いておいて後でPCで集計すれば済むこと。この辺り、IT音痴なあの方を、どうやって説得するかにかかっている。


他にもこまごまとしたことが沢山あるが、結局こういうことが起こる原因としては、権限の割り当てと指揮命令系統が整備されていないこと。スタッフ全体の意思統一ができてないこと、事前の準備が不十分だったということに尽きる。今までに、札幌エンデューロや草モトクロス程度の運営経験があると言っても、選手権を争う公式競技の運営は別だと思う。そりゃ、昔は札幌エンデューロでも何百人も集まった事もあるだろうけど、今は時代が違うのだ。そのつど判断すればなんとかなるだろうとか、当たり前の事なんだからわかるだろうではうまく行かない。あらゆる事態を想定し、用意周到に、もれなく確実に、だれでも分りやすく、参加者に信頼されるような運営をやっていかないと次から人は来てくれないのだ。

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

パドックに放送が全然聞こえなかった。
タイムが出ないなんて草レース並み。

nagase さんのコメント...

匿名さん、おっしゃるとおりです。
タイム計測は次回までになんとかしたいです。

放送が聞こえないのは、スピーカーが変な方に向いていたせいかも知れません。

匿名 さんのコメント...

タイムを知りたい匿名さんのような方がいるもの確かなんですね。
サーキットならわかるのですが、毎戦コースが変わるエンデューロでのタイムは上位との差を知ることによって自分の技量の差を確かめるのですか?

匿名 さんのコメント...

2箇所のピットエリアだと、
同じチームから複数のクラスへエントリーした場合大変です。

他の大会と比べてとてもピリピリした雰囲気でした。
あそこまで怒るか?と思うスタッフの対応もありました。

nagase さんのコメント...

スタッフのほとんどは、公式競技の役員など初めてなので、かなり緊張してました。思わずきつい口調で言っちゃったりしたかも知れません。

ピットについてはおっしゃるとおりです。

スケテツ さんのコメント...

(^_^)/、お疲れ様でした。
僕たちライダーはぎりぎりの時間に到着して、レースが終わればさっさと帰る。
ついついのその影にあるスタッフの苦労を忘れてしまうことがあります。

走行タイムが発表されないこと(たしか事前にアナウンスがされていましたよね)も、コースの状況も公式掲示を利用するというシステムが主催者にもライダーにも浸透するといいなと思います。

会場全体に届く大音量でアナウンスするということ自体が前時代的だと思います。