札幌エンデューロ 第5戦 - 泥沼日誌

2008年10月19日

札幌エンデューロ 第5戦

国道393号線付近からの羊蹄山

■色とりどりの落ち葉がコースを覆い高級な絨毯のようでした。

土曜の夕方に現地入りして、暗くなる前になんとかコースを一周できました。落ち葉が水を含んでいて滑りまくり、応急措置で延命したエンジンは息も絶え絶え。それでも、きつい上りはブルで展圧されていて、コースの難易度は難しくもなく簡単でもなく。同じコースを使いながらも毎回つなぎ方を変えて、いつも新鮮な感覚で走ることができます。元気村のオーナーの佐々木さんと、アドバイザーの平野さんにはとても感謝しています。主催者側のスタッフは何もしなくていいんですから。

土曜の夜はチーム関係者が集まり、コースオーナの手料理と熱いエンデューロ談義で盛り上がりました。温かくて広い管理棟は居心地最高です。おまけに寝床まで貸していただいて、何から何までお世話になりっぱなし。



日曜の朝、10月も後半になろうというのにとても穏やかで、この分だとコースの方は心配ないかなと思いながら久しぶりにラジオ体操第1と第2をフルセット。前屈で地面に手が着かなくて愕然としました。まだ皆が起きてこないうちに、昨日調子が悪かったRM-Zのキャブ調整をし、コース試走のために着がえます。洗濯物が増えるので昨日と同じウエアです。


■少ないスタッフでやっているので、やることが沢山あります。まず朝一番でコースを試走。昨日は薄暗くて危険なためタイムを計っていませんでした。皆起きたようなのでエンジンを暖気して、ストップウオッチをスタートしてコースイン。朝露で濡れた落ち葉が思ったより滑りいきなりスリップダウン。幸いにも下りだったのですぐ起こして惰性でエンジン再始動。タイムを計っているので大きなミスは出来ません。自分ぐらいのレベルだと、100%の気合い走っても80%ぐらいで走ってもほとんどタイムは変わらないので、転ばない程度のスピードでコースを確認しながらそれなりの気合いで走ります。

危なそうな所は覚えておいてスタート前にもう一度コース整備します。基本的に見えるところの障害物はそのままにしておきます。障害物を避けるのもエンデューロのテクニックのうちですから。逆に障害物をすべて排除してしまうと、スピードが上がってしまい事故の危険性が増します。ラインが1本しかないとか、スピードが乗るところでブラインドになっている所の障害物は排除します。谷地とか軟弱な路面は、メインのラインを痛めないように、わざとラインを外して走ります。そうしておけば、前が詰まったときに新しいラインを発見してくれるだろうという配慮です。

濡れ落ち葉に苦労しながら朝一のコースチェック終了。一周13分30秒だった。条件がよくなればトップは10分台くらいかな。2箇所ほど土から大きな石が顔を覗かせているけど、コースは特に問題無いかな。とりあえず社長に報告し、トランポに戻ってお茶を大量に補給。しかし、休んでいる暇はなかった。初めて走るコースなのでちょっと案内してほしいとか (うちの大会はレース前に試走しても特にお咎めはない) 、テープが切れていたとか、そのつど対応しなければならない。いろいろやっているうちに、延命治療したRM-Zがエンジンがヒートしてくると再始動困難になってきた。やっぱりカムタイミングがずれているんだろうな。

photo:札珍連特派員

■開会式も済んでいよいよスタート。1周目は先導と後追いでマーシャルが付きます。RM-Zに不安があるので社長のRM125を借りました。長年4stばかり乗っている身としては、2st125は鬼門です。250ccならトルクで走れるし、85ccなら軽くて小さいのでなんとかごまかせます。山で2st125をうまく走らせるには、高度なテクニックが必要なのです。しかも、今回はコース状況を良く分っているということで先導マーシャルに指名されてしまいました。先導マーシャルなんてやったことが無く、どのくらいのペースで走ったらいいのかとか、途中で失敗したらどうしようとか、そんな逡巡をよそにレースはスタートしてしまいました。

スタートラインから50mぐらい先で待機していましたが、みんなえらい勢いで突進してきます。スタートして最初のセクションが最大の難関なので、渋滞しないように少しペースを上げて先導しました。最初のセクションを過ぎて後ろを確認すると、IBのルーキーゼッケン2名がぴったりついてきます。初めて先導マーシャルを勤める私を追い立てます。困ったことに2st125ではゆっくり走ることの方が難しいのです。そんなわけで自然と走るペースが上がってしまいます。後で聞いたところによると、この3名が1周目からぶっちぎりで飛ばしていたそうです。反省...

後からつつかれ慣れない他人のマシンに乗りながらレースの先導をするというのは、結構プレッシャーがかかるものです。なんとかコースの前半を乗り切り、ピット裏の激登りをちんたら登っていたら、ブーツの先がチェンジレバーに触れてギア抜け。慌てて1速に入れて再加速を試みるも、パワーバンドを外してしまったためあえなくエンスト。よろよろとコース脇の笹藪に突っ込んでしまいました。後続のライダー達が通過してからマシンをひっぱり出し、坂の下まで降りて再発進。急遽先導から後追いマーシャルに転身し、1周目のゴールへ戻りました。

■長丁場のレースなので、色々トラブルもあります。周回チェックを確認すると、1周目のチェックを受けていないライダーが数名いる模様です。ピットで休んでいる様子もなく、すぐにコース内の確認に向かいます。いました、コースの後半の直角ターン後のガレ登り手前で休んでいるライダーが。別にマシンが壊れたようでもなく、ただ疲れ果てていただけのようでした。あともう少しでピットだということを伝えて、頑張れと激励します。大排気量の左キックなのでエンジン始動が辛いようです。600のキックで鳴らした私ですが、左キックはどうも苦手です。変わりに掛けてあげようとしたら足がつりました。ようやくエンジンが掛かり、登りにチャレンジするものの途中で失速。あと少しなのに。仕方なので二人がかりで押し上げます。足場が悪いのでフロントタイヤを手で回してなんとか引っ張り上げました。ようやく上げたところで、同じ場所で後続のライダーが失速。これもなんとか引っ張り上げたら、今度は自分がへろへろでした。コースチェックから戻ってピットを見ると、未周回のライダーが全員ピットで休んでいました。やれやれ。

photo:札珍連特派員

いつもむさくるしいおっさんばかりの札幌エンデューロですが、今回はフレッシュなライダーが参加してくれました。全道モトクロスのジュニアクラスに参戦中の女の子、namiちゃんです。さすがに1周目で疲れ果てたか、しばらくピットで休んでいましたが、果敢にも2周目に行こうということなので、心配なので後を付いていってみました。しかしそれは杞憂に終わりました。大の大人でも油断すると登れないガレ場や、クランク状に曲がりながら二段に登るステアケースも、無駄にアクセルを開けずにトコトコ登っていきます。たとえ転んでも、後に付いている私などを当てにせず (子供を狙う変態親父と思われていたのかも知れませんが)、自分でバイクを起こしてひたすら走ります。この子は見どころがあります。後10年も経てば、北海道のレディースのトップを張っているかも知れません。

photo:札珍連特派員

去年の秋、センセーショナルなデビューを果したWR250Rですが、1年経ってようやく各地のエンデューロイベントでも見かけるようになりました。今年の札幌エンデューロには、第2戦からゼッケン101のY選手が参加しています。実はY選手はミカホグループのSBS札幌西の店員で、社員自ら実験台となってWR250Rのチューンアップに余念がありません。サイレンサー交換やサブコン投入で、かなり良い具合になってきたようです。将来的にエンデューロレーサーが合法的に登録できなくなった場合、選択肢として最右翼なのがWR250Rなのですが、過去の経験上初期モデルは当たり外れが大きいのでちょっと躊躇しますね。

■4年ぶりに復活した札幌エンデューロですが、今年で25年目になるそうです。最盛期には200人以上ライダーが集まったこともあったとか、ナイターエンデューロや8時間耐久、そして雨が降ると誰も帰ってこれない当別のコースなど、さまざまな伝説を残してきました。場所は倶知安の元気村に (正確には共和町ワイス) 移りましたが、オフロードライディングの技量向上とエンデューロ競技の普及のために、今後もこのイベントが続いて行くことを切に願います。今年一年、札幌エンデューロに参加された皆様、サポートで参加された皆様、ありがとうございます。私は主催者ではありませんが、皆様に感謝の言葉をささげつつ締めたいと思います。

来年の北海道のエンデューロ界は変革の刻を迎えます...

・2008年 札幌エンデューロ >>第5戦リザルト

4 件のコメント:

札珍連特派員 さんのコメント...

本日はお疲れ様でした。
久しぶりにnagaseさんのマシンを見れた今日も、無事競技が終わりましたね。
なかなか良い写真ってのは撮れませんでしたが、データを近日中にミカホに届けますのでよろしくです。

watanabe さんのコメント...

今日はお疲れ様でした~
今しがた整理が終わって風呂上りビール飲んでおります
なんだか あちこち筋肉痛ですよ(笑)

Mさんに背中押してもらって つい出てしまいましたが走りはグダグダでしたが最高に面白かったです
やっぱりOFFはいいですなぁ
来年度こそ沢山バイクに乗りたいものです

nagase さんのコメント...

札珍連特派員様、watanabe様、今日はお疲れさまでした。

せっかく来たんだから走らないとね。

私も押したり引っ張ったりキックしたり、とても疲れました。
谷底からバイク引き上げるときに、軽く足が攣りました。
すでに肩のあたりが筋肉痛です。

たぶんもうすぐ落ちるので、レポートは明け方になりそうです。

nagase さんのコメント...

先生、やっぱりうちの回線では書込み拒否されましたっ。