第4回秋のオフ・ロードバイク運動会IN元気村 - 泥沼日誌

2008年10月27日

第4回秋のオフ・ロードバイク運動会IN元気村

■2週続けて元気村に行って来ました。先週の札幌エンデューロの際に運動会のお手伝いを頼まれたのでした。開催要項にもあるとおり、完走率2%以下のハードなコースだとか、雨が降ったら誰も帰ってこれないよ、などとさんざん聞かされていたのであまり気乗りはしませんでしたが、日頃札幌エンデューロの開催で大変お世話になっていたので、恩返しのつもりで行って来ました。

今回もMさんのRM85を借りてマーシャルを務めました。夜中に降った雨でどれだけ凄いことになっているんだろうとわくわくしながら朝のコースチェックへ。全面マディーだけど意外なことに普通に走れる。滑るところは滑るけど、雨が上がったばかりで土の粘りけが少なく、下の固い層でタイヤが食いつくため、絶対登れそうもない林間の急斜面も難なく登って行く。新しく作った長~い沢下りも、溜まった土がちょっと引っかかる程度でバリバリ走れます。2st85ccの走破性と良く考えられたコースレイアウトで、走っているうちにだんだん笑みがこぼれきました。

さて、今回のレースの参加者は12名。天候とコース状況を考慮して4時間で4周のレースとなりました。私はスタート前に難所になりそうな最初のガレ登りでスタンバイ。途中で失速してバイクの下敷きにでもなったときに補助しようと待ちかまえていましたが、ゴォーっというエンジン音とともに何ごともなく全員通過。慌てて後を追うと、そのすぐ上の登りで過酷な戦いが繰り広げられていました。

砂と粘土と角ばった石が混じった、ちょっと傾斜がきつい登りです。gasgasのhiro君とついこの前中古で買ったというXR250の選手。手前の加速ラインで滑って、なかなかスピードが乗せられません。何度かチャレンジしているうちに、hiro君が頂上手前まで行ってこらえきれずにロケット発射。バイクはなんとか上がった模様。問題はXR250、どうしてもスピードが乗せられ無いので私が変わりに上げることに。ローギアで全開にしても、リミッターが効いてしまうのかまともに走れませんでした。市販車ってこんなに走らなかった?しかたないので迂回路を使ってエスケープ。元気村のコースは至る所にコースが張り巡らしてあるので、状況に応じてさまざまな対応が出来るのです。

最初の難所をなんとか処理すると、すぐ上の鋭角V字ターン岩盤登りでまたやられていました。見ると、トボトボとhiro君が戻ってきます。ハンドルバーが根元からバックリ折れています。心も折れているみたいです。ここまでスタートしてから500mくらい。こういう難所はあればすぐ対応できるように、全て本部近くに設置してあるそうです。良く考えられています。

岩盤登りでてこずっていたXR君もなんとか通過し、マーシャルも後を追います。崖からライダーが落ちていないかとか、テープが切れてたりコースマークが外れていないかなどをチェックしながら進むので、走行スピードはゆっくりです。朝の状況から、コース後半はそれほど難しくないかなと思っていましたが、1本目の沢下りの後の長い赤土登りでCR125の選手がやられていました。タイヤはドーナツになっていて土の重みでフェンダーが垂れ下がっていました。いつのまにか太陽が出ていて、土に粘りけが出てきたようです。こうなるとひたすら土との格闘です。彼の目はまだ死んでいなかったので、私は先に進みました。

そこからすぐ先の登り途中の踊り場に、マーシャルのアリババ社長とともにWR250RとさっきのXR250の選手がたたずんでいました。なんとかここまで来たものの、その先がどうしても登れないようです。市販車にすり減ったハード路面用のタイヤでここまで来ただけで凄いかも知れません。元気村のコースは全体的に固く締まっていて、なかなか轍が出来ません。タイヤを溝に入れて二足二輪走行のようなごまかしのテクニックは通用しません。何度かチャレンジしてみても、リアタイヤが横滑りして加速できません。

そうこうしているうちに、2周目のトップグループがやって来ました。RM125なので優勝候補本命のS本松選手かと思ったら別の選手でした。しかし良い開けっぷりです。市販車2台が全く登れなかった所も、何も無かったかのように登って行きます。2番手はミカホの社長。トップの選手以上に全開です。サンダーで削ったインチキタイヤが効いているのか、これまた何も無かったように登っていきます。見物していた選手は、改めてマシンとテクニックの差を思い知ったかも知れません。

トップグループを先に行かせ、休んでいる選手たちはアリババ社長に任せて、私は先に進みます。皆が登れなかった坂は、恥をかかないように必死で登りました。途中失速しそうになりながらもなんとかこらえました。これがいけなかったか、RM85のエンジンから異音がするようになってしまいました。低速も心なしかトルクが細くなっているようです。おそらくピストンかリングが限界に達したようです。コースを確認しながら進むと、ウッズの急斜面から黄色いYZが降りてきました。聞いてみるとジェットが濃すぎて上が回らず、急斜面を登りきれないようでした。こればかりは手持ちの工具ではどうにもならないので、どうしても駄目なら下に降りて外周の林道を右に行けば本コースに合流、左に行けばピットに戻ることを伝えて先に進みます。元気村のセクションは1本の外周路から木の葉状につながっていて、なにかあればすぐに救出できるようになっています。

その先のマウンテンセクションは何ごともなく、スタート地点に戻ってきました。コース中に4名残っていることを伝えて少し休憩です。朝のコースチェックと後追い1周で燃料はほとんど残っていませんでした。サポートの度にバイクを寝かせていたので、かなりガソリンを無駄にしてしまったようです。もちろん燃料コックは閉じていましたが。

そのうち雨も降ってきてコース状況が悪化したので、レースは3周で打ち切られることになりました。最後と思われる後追いに出発。異音のするエンジンをいたわりながら、ときおり全開にしないと行けないところもあり、マーシャルと言えどもなかなか楽しめるコースでした。そう、10年ぐらい前の北海道のオープンエンデューロがこんな感じだったなと思いながら。

レースの結果は、時間内に3周できたのが3名と、目論みどうりのハードなエンデューロでした。でもなぜか楽しい。優勝候補本命でありながら崖から落ちて九死に一生を得たS本松選手も、途中あきらめて休んでいたにも関わらずレースに復帰し、最速ラップをたたき出していました。

そして焼肉を食べながらの表彰式。今回はスポンサーのご厚意により、全員に持ち切れないほどの賞品が。こんなに面白いコースとたくさんの賞品があるのに、参加者が少なくて残念。私も早くマシンをなんとかして、来年の春の運動会には出場したいなと思ったのでした。

※ここに写真付レポートあります >>たけぼパパのツーリング日記 - 秋のオフロードバイク運動会

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

一昨日はマーシャルお疲れさまでした!

CRM250で参戦した(以前書きこみ&じつはS川でお会いしたこともあります・・^^; )しげといいます。

6月末に骨折して以来、1ヶ月前のイーグルカップ→サドルバックED→ガルル最終戦と徐々に長い時間で過酷なレースにと体慣らしながら復帰してきて、集大成?に過酷と聞く元気村のレースに初参戦しました。(ホントは先週の札幌EDも出たかったのですが、体調壊して・・・)

今回はセル付きの楽なDTでなくて、CRMで参戦でしたが、今回はCRMのトルクに助けられっぱなしでした・・・。

(傷めた足でのキック&押しや引き起こしはなかなか辛かったですが^^;)

この運動会、アットホームで賞品も豪華!でも今回は天候が悪かったのと、「2%の完走率」という殺し文句が効いてか(^^;)知り合いは軒並み不参加でした・・・。

来年あるのであればぜひ選手としてご一緒させてください!

nagase さんのコメント...

しげさんでしたか、挨拶も出来ずに失礼しました。

人の顔を覚えるのが苦手で、乗ってるバイクとかヘルメットとかでチェックしてるので、チェンジされると判らなくなります。

2%の完走率だと誰も来ないんじゃないかなと思ったら、やっぱり来ませんでしたね。言っていることはちょっと大げさで、雨降ってもあの程度ですから、しっかり準備してきてくださいということですね。

最後のザクザク山越えは良く登れましたね。85だとタイヤが埋まってしまって登れませんでした。それでズルして下で待ってたんです。w

札幌エンデューロは、来年も元気村で開催すると思います。(たぶん)
春の運動会も開催されると思うので、その時は周りの皆さんもお誘いのうえ、是非参加してください。