左から左折、右折、オンコース(正しいコース)、ミスコース、危険予告と言う意味だ。各大会によって多少形状が違ったり、日によって中に数字が入っていたり色が変えてあったりするが、おおむねこの形で統一されていた。
この中で、右折、左折を示すマークが、なぜ分りやすそうな矢印などではなく、長方形を斜めに切った直角三角形になっているかというと、このマークはFIMのエンデューロ規則から流用したもので、『色の付いた長辺を上にしたときに三角形の鋭角の示す方向が進行方向である』という明確な規定があり、たとえこのマークが地面に落ちて上下ひっくり返ったとしても、そのマークの示す進行方向は変わらないのだ。実に合理的な考え方だ。
しかし最近、各地のエンデューロ大会で、こういう形のコースマークが使われるようになってきた。これは 2008年 MFJ 全日本エンデューロ選手権の公式コースマークらしい。右折・左折のマークが二等辺三角形で、実は全く同じ物を180度回転させただけになっている。
もしこのマークがなんらかの原因で地上に落ちる、もしくはぶら下がったまま回転して方向が変わってしまったら...そのマークを信じて進んだライダーはミスコース。それに気づいてコースに復帰しようと逆送すると、同じくミスコースした他のライダーと衝突してしまう危険性がある。
MFJの全日本エンデューロ選手権競技規則(PDF)では、最初に示した直角三角形のマークが参考例として示されている。にも関わらず、なぜ間違いの起こる可能性のあるこの形にしたのかと言えば、1つの形で左右両方に使えてコスト削減ができる、と言うことしか考えられない。
つい先日もレース期間中のフリーライドイベントについて苦言を呈したが、エンデューロという競技の普及のためにさまざまな催し物を企画したり、見た目の立派さを演出したり、運営側の負担削減も結構なことだが、走るライダーの安全確保が第一なのではないか。延いてはそれがスムーズな大会運営につながると思うのだが、どうだろうか。上の方でガソゴソやっている人たちは、もう少し深く考えて物事を進めてほしい。
いつも辛口なことを書いて申しわけありません。
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