もう終わりにしようかRM-Z - 泥沼日誌

2008年5月8日

もう終わりにしようかRM-Z

前回の調査で燃料系からの侵入ではないことが分かった以上、やはりここに手を付けなければなりません。

シート、タンク、サイドカバー、サイレンサーを外しリアフレームを跳ね上げます。この辺りモトクロッサーは整備性抜群ですね。こうしておいて、エアクリーナーボックスからダクト一式を外します。

目星の付いているところの確認だけなら外す必要は無かったのですが、別に気になるところがあったのでばらしてきれいにクリーニングしました。
下の写真が、その気になるところ。

バックファイヤーでエアフィルターが燃えないようにするためのアレスターです。3枚の金網を鉄のフレームではさんでスポット溶接しています。'04モデルの初期ロットでは、ただ挟んであるだけの金網の透き間から、大量にほこりを吸い込むということで、真っ先にリコールとなりました。これは対策品で金網に充填剤が入っていますが、ガソリンやフィルターオイルにさらされる下の部分がかなり侵されていました。ただ、この程度では砂は吸い込まないと思われます。ここは後でコーキング処理をしておきます。

長々と引っ張りましたが、いよいよ本命の箇所。
エアクリーナーダクトのキャブレターとの接合部。これは下側からの撮影です。メインの通路とは別に、フロート室やメインジェットへエアーを送るためのエアジェット吸入口の通路があります。

一見、何ごともないように見えますが、ちょっと引っ張ってみると...

見事に穴が空いています。
ここはちょうどエアジェット吸入口の位置。ギャップやジャンプの着地など、激しいライディングでキャブ本体が揺すられると、ダクトが変形してこの部分がぱっくりと口を開け、吸い込んだ砂はエアジェットを通ってフロート室へ...


このバイクは度重なるエンジン不調のため、何百回(大げさではない)とキャブのセッティングを行いました。いちいちばらすのはめんどうなので、ダクトのクランプを緩めて無理やりキャブを傾け、ジェット類の交換をしていました。かなり無理を強いていたので、当然この部分が痛んでいることは分かっていました。おそらくその無理が重なってこの部分に亀裂が生じたに違いありません。

実は、以前から砂や水が侵入する症状はありました。いつもそうなるというわけではなく、症状が出たり出なかったりするため、突き詰めて調査はしていませんでした。

また、何度も緩め・締めを繰り返していたダクトのクランプは、ねじがバカになり使用不能となったため、つい最近、汎用のホースクランプに交換しました。そのホースクランプの止め金がちょうど亀裂のある位置にあって、小さな亀裂をさらに押し広げてしまった。そのため、春になってほこりが舞う季節になると、以前にもまして砂を吸い込むようになったと思われます。


砂侵入の原因らしき物が分かったのですが、さすがにこの部分は補修してもすぐ再発すると思われます。よってダクトとクランプを新品に交換ということになりますが、他にも要交換の箇所が多数。

もうそろそろ終わりにしようか。

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