KING OF THE HILL 2008 - 泥沼日誌

2008年3月16日

KING OF THE HILL 2008


■シーズン終了間際のスキー場に集まったバイク。スキーやボードを楽しんでいた客たちは、これから何が始まるんだと思ったに違いない。オフパラさん情報によると、過去に岩手で開催されたことがあるということなので、日本初とはいかなかった冬のスキー場でのヒルクライム競技。こんなおバカなイベントに、40名近くのライダーおよび多数の見物人が集まってしまう。今年の北海道は気象も人間もちょっと異常ですね。

人が集まるってことはそれなりに期待されているということで、ぜひともすばらしいイベントになって欲しかったところですが、急遽開催が決まった上に3月に入って一気に雪解けが進んだため、かなり厳しいコンディションとなってしまいました。なにせ歩いてゲレンデに入るのも困難な状況。水を含んだザラメ雪は、ピステンで展圧をかけてもそう簡単に固まる物ではありません。最悪中止もありうる状況でしたが、主催者は開催を強行。何ごともやってみなけりゃわかりません。

競技は4台1組で一斉スタートし、ゴール地点に到達した順番か制限時間2分でより先に行ったライダーが勝ち抜け。クラス別に1回戦、敗者復活戦、セミファイナル、ファイナルとトーナメントを行い、最後に各クラスの優勝者同士で、KING OF KINGS OF THE HILL を決める。主催者がテスト走行した時点ではゴールにたどり着いたようだが、おそらくヒルクライムというより何メートル進んだかで勝負が決まるような気がする。それ以前に、パドックからスタート地点にたどり着くまでが最大の難関だった。

そして競技開始。小排気量クラスからスタートだが、1組目スタートしていきなりフロントタイヤが刺さっている。それでも、はまらないようにうまくスピードに乗せていければ、なんとか行けるようだ。小排気量から市販車クラスと進んでいまだゴールには到達せず。

RM-Z250で参加の私はE1クラス2組目のスタート、出走メンバーを見るとMX国際A級と国際B級ライダーがずらり。国内B級のペーペーな私は、もはやあきらめムード。勝ち残れないにしてもなんとか、ゴールまではたどり着きたいところ。そしてスタート、高速用スプロケットのホイールだったので1速で発進、スタート地点には金属ネットが敷いてあるので、フロントを持ち上げながらドカンと飛び出る。出遅れてはいなかったが1速発進が失敗だった。1速だとタイヤの回転数が遅いため、雪をかく力が弱い、シフトアップしようにも、ちょっとでもアクセルを戻すと、失速してその場で穴掘りをしてしまう。

だんだんと他のライダーに引き離されたが、向こうもうまく走れていない。前を行く一人が失速したので、なんとかシフトを2速に入れて、ワイヤも引き千切れんばかりにアクセル全開。ちょっとの間、勝ち上がりの上位2名をキープしていたが、登り斜面にかかったところでエンジンが頭打ち。引っ張りすぎてオーバーヒートしたようだ。そのうち力もなくなりついには前進不能。せっかく追い抜いたライダーにも抜かれ、勝ち残りの2名には入れなかった。同組スタートの国際A級ライダーはゴールまでたどり着いたようだ。さすが。
制限時間の2分が過ぎたため、途中からコースを外れてスタート地点に戻るのだが、これがまた大変。コースは展圧されてある程度固いのだけど、コース外は一歩間違えれば底なし沼。油断すると腰まで埋まってしまう。引っ掻いて掘らないように、下りなのに鬼のように押して、なんとかパドックまで帰ってきた。


・3/17追記 やっと意識が戻ってきたのでレポート続けます。

■さて、この前代未聞のイベント。どこで情報を得たのか、エンデューロやモトクロス以外にもいろんなライダーが集まってきました。その中でも異彩を放っていたのがこのマシン。前後にエンデューロタイヤを履かせたセパハン仕様のSR400。こんなので走れるのと心配しましたがなかなかどうして、低速トルクを生かしてロケットスタートを決めていた。埋まっちゃうと大変でしたが。

1回戦であえなく敗退となった私ですが、これで終わったわけではありません。なるべく多く走ってもらおうという運営側の配慮で、敗者復活戦というのがあるのです。敗者復活戦はトップのみが勝ち抜け。知り合いの若いライダーが同じ組となりましが、ここでは勝負に撤してオフロードライディングの厳しさを思い知らせて上げます。

1回戦の反省を生かし今回は2速発進。スタート地点には溝が掘れないように金網が敷いてあるので、フロントが浮かないように前に座り、スタートの合図を待ちます。日章旗が振られクラッチをミート。少しフロントを浮かせつつロケットスタートに成功。第1コーナーまではスムーズに到達。しかしそこから先の登りが1回戦の時より柔らかく、ちょっとでも埋まるそぶりを見せたらすぐに降りて押しながら登り、加速が付いたらバイクに飛び乗るというのをさんざん繰り返し、なんとかトップをキープできたもののゴールまではたどり着けず。エンジンもオーバーヒートしてラジエータが吹いているし、人間の方も酸欠状態。

すぐに準決勝があるので最短コースで戻ろうとすると、これがまた底無し沼のように埋まる。カメラを預けて撮影を頼んだチーム員のH君に助けられ、なんとか路面が固いところに脱出。スタート地点に戻ったら、同じように酸欠状態になったライダーが横たわっていた。


・3/18追記 また寝落ちしちゃったよ

■やっとの思いでスタート地点に戻ると、手足がしびれて痙攣している。酸欠か熱中症にでもかかった時の症状。その場でリアタイヤを空転させ穴を掘ってバイクを立てておく。ヘルメットを脱いで休んでいたら、頭から湯気が立っていたそうだ。ラジエータから漏れたクーラントで、ブルーハワイのかき氷ができ上がっていた。

改めて回りの景色を眺めると、カクテルライトに照らされた夜のスキー場に、色とりどりのウエアやマシンが終結し、たった一つの目標に向かってひたすら前進する。とても美しい光景だった。

敗者復活戦で勝ち上がった私は準決勝に望んだ。1回戦を勝ち上がったライダーなので強敵ばかり。みな知ってる連中だ。だいぶコツも分かってきたので、ちょっと期待していた。スタートこそ決まったが、なかなか3速にシフトチェンジするチャンスがなく、トップから徐々に引き離される。カーブに差しかかったところでフロントが穴に刺さり転倒。リカバリーに手間取っている間に最後尾となってしまった。これ以上頑張ると体が動かなくなりそうなので、潔くリタイヤする。

スケジュールは順調に進み各クラスの決勝が行われ、クラスごとの KING OG THE HILL が決定する。さらに、そのKINGたちの中 KING OF KINGS OF THE HILL を決めるファイナルレースが開催される。

排気量別のクラス分けなので、結果は予想できるのだが、このファイナルレースのグリッドに立てただけで名誉なことだ。スタート地点では手拍子やら掛け声やらで、異常に盛り上がっている。そして最後のスターティングフラッグが振られレーススタート。

レース中は自分の事で手がいっぱいだったので、他人の走りは良く見てなかったが、近くで見るとものすごい迫力。このファイナルの結果、KING OG KINGSは、万全の準備態勢で望んだ北海道初のMX国際A級ライダーの源治篤選手に決まった。

コンディションは良くなかったけど最高に楽しい時間だった。一時期大会の開催も危ぶまれたが、無理してでもやって良かった。こんなすてきなイベントを開催してくれた伊藤聖春さんならびにスタッフの皆様、そして快く会場を提供してくださったコバワールドスキー場様ありがとうございます。来年の開催も期待しております。

8 件のコメント:

pon さんのコメント...

E1、E2クラスの迫力は凄かったです。
あの速度まで持っていけるのが不思議です(^^;)
nagaseさんは、このピンクジャケットの人だったんですね。

nagase さんのコメント...

勝負掛けて新品タイヤ履いてたマシンも多かったし、何より回りがみんな知った顔なんで、負けられません。

sasaki さんのコメント...

お疲れ様でした~
僕は最初から3速アクセル全開スタートでした。
決勝では、スタートのタイミングミスで出遅れ・・・

またこのような楽しいイベントが開催されると、よいですね~

nagase さんのコメント...

エンジン直ってからスタート練習してなくて、エンスト怖いんで2速で我慢しました。
走り出したらシフトアップできなくて、ずーっと2速なものだからオーバーヒートですね。

北海道のヒルクライムはこれで6回目で、実は初代 KING OF THE HILL もひそかに出場してたんですよ。

さんのコメント...

お疲れ様でしたー
書き込み遅くなってすいません。。。

今回初のイベントでしたが、結構皆さん気合い入ってましたよね!!

北海道のヒルクライムは、6回目なのですか!?
知らなかったです~
夏の夕張は、出ましたが・・・

nagase さんのコメント...

竜さんお疲れです。
私はまだ筋肉痛です。

私も夕張のズリ山と留萌のスキー場の大会しか出たことないんです。
主催者は違うと思うけど、中山峠の林道でやったのが最初らしいです。
夕張の時は、トライアルライダー(たぶん竜さん)が坂の途中からフローティングターンで戻ってきたりして、かっこよかったですね。

ninjya さんのコメント...

そんな、前からやってたんですね!
うーむ、知らなかった・・

みんな低速で、全開かますから、フサベル?なんか、エキパイまっかっかで・・

でも、さいこーに面白かったです!

nagase さんのコメント...

誠司君の動画見てたら、高いギアで全開でしたね。さすがですね。
この競技は、単純だけど奥が深いですね。
観客にもわかりやすいと思うので、これからも続けて欲しいですね。