魔のトライアングル - 泥沼日誌

2008年2月28日

魔のトライアングル

■西暦2008年の今年。私には非常に憂慮していることがある。それは、明日が西暦年が4で割り切れ、かつ100で割り切れる場合は除外し、かつ400で割り切れる場合は適用するという、簡単そうで結構複雑なうるう年の2月29日だということの他に、7月7~9日に開催される第34回主要国首脳会議、通称『北海道洞爺湖サミット』があるということだ。

掟破りの後出しジャンケンで、その経緯が不透明のまま誘致されてしまったこのイベント。各国の首脳が儀礼的に集まって顔見せする程度のイベントだというのに、一儲けしようと有象無象が駆け回っている。必死で盛り上げようとしているのはわかるのだが、環境に配慮したという、真冬でも青々と葉を茂らせた木の形を模した携帯電話の基地局アンテナを立ててしまったり、強度不足でたった20cmの積雪でつぶれてしまった建設中のメディアセンターとか、公式サイトの運営を請け負った業者と北海道の担当職員の不明朗な会食が発覚したりと、北海道のイメージ低下になるようなことばかりが目立ってしまっている。まあそんなことはどうでも良くて、儲けたいやつは勝手にやってろと。

■では何が心配なのかというと、サミットのメイン会場は洞爺湖畔のホテルウインザー、各国首脳は飛行機で千歳空港に降り立つ。もしくは札幌丘珠空港が使われるかもしれない。そして報道陣やその他取り巻きは、宿泊施設が豊富な札幌を拠点にすると思われる。そしてここに、札幌-千歳-洞爺湖の魔のトライアングルが出現する。当然、このトライアングル付近では、テロ防止の目的で警備が強化される。



もしコードネーム『G』が仕事の依頼を受けたなら、警備の厳しい空港や接近不可能に近いホテルは避けて、移動中のルートを狙撃ポイントに選ぶであろう。そういう危険性は警備当局も熟知しているはずなので、要人移動ルート付近の警備は厳重になるはずである。そしてこの付近に近づくものはすべて検問を受け、怪しい物は即刻取り調べられるに違いない。

そう、お察しの通り、このトライアングルには道央在住ライダーの林道ツーリングのメッカ、滝野・恵庭・千歳・支笏湖などが含まれる。傷だらけ、泥だらけのバイクに跨って、全身プロテクターに身を包み、ウエストバッグに怪しい工具を携えたオフロードライダーは、真っ先にターゲットにされるに違いない。獣道に轍を刻みつけたり、ナンバーなしのモトクロッサーで山を駆け回ったり、迷惑なライダーを締め出すために、ここぞばかりにすべての林道は立ち入り厳禁にされる可能性もある。
たった3日間のことだろうと思ってはいけない。完璧な仕事をなすためには、何ヶ月も前から事前調査し、場合によっては山中に潜伏しその時を待っているかもしれない。おそらく雪解けと同時に警備は強化されるはずだ。

ということで、今年前半この方面の林道ツーリングはあきらめた方がよさそうだ。サミットが終わるまで、どこかに疎開でもしようか。

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

その規制3月から開始との噂を聞きました。
もし実現したら、モービルも不自由になりそうです。

nagase さんのコメント...

3月といえば一番いい季節じゃないですか。
樽前周辺なんか、なだらかでのんびり楽しめそうなのに。
山菜取りの親父連中も規制受けそうですね。
ほんと迷惑な話。

匿名 さんのコメント...

まじすか?
そんな規制が入ったら・・
愉しめないっすねえ・・
うーむ・・走れる場所を求めて、
どこかに疎開しますかね・・・

nagase さんのコメント...

実際のところ警察の警備はそんなに心配はしていない。こっちにやましいことがなければ、堂々とやってればいいんだし。
問題なのが環境テロ団体。やつらは自分たちの言うことだけが正しくて、他人の話なんか聞く耳持たないからね。
おそらく環境サミットと銘打った北海道サミットにあわせて、大挙して入国してくると思うんだ。

走れる場所は他にもあるし。

匿名 さんのコメント...

魔のトライアングル・・・正に林道すっぽりですね。秋はWRCもあるしで近辺は物々しい限りかと。近場で走りまくりたいのにイヤだなあ・・・。

nagase さんのコメント...

WRCの道央圏開催というのも心配の種です。
十勝で開催しているときも、反対運動があったらしいですから。
魔のトライアングル以外にも走れるところがあるんで、今年はそっち方面を開拓しようかなと思ってます。