A humble tire regroover - 泥沼日誌

2012年2月18日

A humble tire regroover

■地元十勝で開催されるレースなのだから、一度は出ておかなければと思うこと幾年月。しかし、雪上スペシャリストの強者達に対抗するには、それなりの準備をしなければならない。マシンは一台しかないのでしょうがない。問題はタイヤだ。スパイク、チェーン、荒縄等の追加工が禁止されるため、タイヤの滑り止めのために各自工夫を凝らす。コンパウンドの柔らかな角のある新品タイヤのブロックに、スタッドレスタイヤ然としたサイプを刻むのがほぼ定番となっている。だがしかし、うちにはすり減って角の丸くなったタイヤしかない。わざわざ雪上レースのためだけに新品タイヤを買って、ブロックを切り刻むなどという、ブルジョワ階級のような行為はできない。毎年こんな葛藤を繰り返しながら、古タイヤにフレッシュな角を再生できないものかと、構想を練ること数年、あるアイデアが浮かんだ。だがしかし、それを実践するためにはとても高価な工具が必要となる。原理はとても簡単なんだが、なんとかならんのか…じゃあ作ってしまええい。

ということで、前置きが長くなりましたが、手持ちの道具をチョチョッと改造してみることにしました。



100Wの半田ゴテをバラしてコテ先をシーラーのものに交換、厚さが薄いのでステン板を切ってスペーサー、おなじくステン板を切って穴開けて片面を研いで刃を付けます。



ぱぱっと組み立ててこんな感じ



早速電源を入れて、チンチンに赤熱するまで余熱をかけてスパッと試し切り



どうですか、この鋭角エッジの深溝は。ブロックの外側は減りすぎて、角を付けるには大幅に削らなければならない。ならば、真ん中に深溝を刻めば、溝の切り口が角になるのではないか…と

試し切りの結果、コテ先、カッターの余分なところで放熱しているせいか、いまいち温度が上がらず。引いて切る形だと、カッターがタイヤから離れるときに、勢い余って作業者の方へ吹っ飛んで来ることがあり非常に危険だ。(危うくフリースに穴を開けるところだった)それを考慮のうえ、より使いやすく改良したのがこれだ



名付けて、古タイヤの溝彫り職人"ニック・アップルトン"

古いSF小説からのパクリです…

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