痺れるマシン - 泥沼日誌

2011年4月16日

痺れるマシン

■先月のチャリティーライドでは、今シーズン初の走行にも関わらず、冬の間スノーシューを履いて雪の中を漕いで歩いたおかげか体の動きもまずまず、メンテフリーのマシンも思いの外好調で、とてもよい練習となった。
400ccの有り余るパワーはディープサンドも物ともせず、気持ちよい加速をしてくれる。本当に痺れるくらいの気持ちよさ。調子よく走って体が暖まり汗がにじんできた頃、ん、気のせいか指先がピリピリと...

そうです、漏れてました。クラッチレバーに指が触るたびに電撃が走ります。指にピリピリとくるのは以前からたびたびあったが、今回のは桁違い。クラッチを握ろうにもビシビシくるので、ブレーキングごとにエンスト。さすがにヤバイと思い、パドックへ戻ってエンジンを止めようとすると、今度はキルスイッチを押してもエンジンが止まらない。

もう10年以上経つこのマシン。いつどこがどのように壊れても不思議ではないが、点火系の配線に断線とリークという二つの障害が同時に発生。現地ではレバーにテープを巻いて急場をしのいだが、これはさすがにたまらんということで、明日のフリーライドの前になんとか処置を行います。



タンク、シートを外してワイヤーハーネスを摘出。しばらく公道は走れないため電装系は撤去。キルスイッチの配線を外して、まずキルスイッチを分解してみる。あぁやっぱり、中は錆だらけで接点には電蝕の跡が。



普段走っているところが所だけに塩分が至る所にこびりついている。そのため比較的高電圧の点火一次系がスイッチ内部に付着した電解質を伝ってハンドルバーへリーク、ついでに電極も電気分解によって生じたイオンで腐食という結果。これはお湯で綺麗に洗って錆を磨いて、むき出しの配線部分をホットメルトでカバーする。

続いて、配線部分をチェック。公道仕様とするためにノーマルのキルスイッチと並列に追加したキースイッチの配線部分で切断していた。先ほどの電装系ハーネスは自分で作り直したのだが、点火系のハーネスは新車購入時にショップで加工した部分がそのまま。一応電気工学科卒の自分には許し難い配線処理だったが、チェックしていない自分が悪いのだ。錆びて黒くなった芯線をなんとか半田付けして、熱収縮チューブで被覆、ハーネステープをがっちり巻いて応急修理完了。

修理後、念のため絶縁抵抗を測ってみたら、スイッチオープンで3.9MΩ。ダメかなこれは。後でスイッチごと交換しよう。

せっかく裸にひんむいたマシンだから、フレームの痒いところまでシリコンスプレーを噴きかけて磨いてあげた。今回も見なきゃ良かったと思う箇所があちこちに。組み上げてエンジンを掛け、クラッチレバーにおそるおそる触ってみた。ビリビリこない。キルスイッチも効く。すばらしい。(当たり前だ)



さぁ、とっととブログをアップして早く寝るぞ。明日は午前4時にHOPへ出発だ。

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