恥ずかしい写真 - 泥沼日誌

2009年4月20日

恥ずかしい写真

■フルマニュアルの銀塩一眼からコンパクトデジカメにスイッチして、いまだに納得できる写真が撮れません。昨日のAir Force GPでも久しぶりに300枚ほど撮影してみましたが、使える写真がほとんどなくて途方にくれました。恥を忍んでその失敗写真をいくつか披露します。皆さんがクラッシュや転倒したシーンの写真ではありません。それはなるべく撮らないように務めています。

●レリーズタイムラグ

本当は中央部のちょっと木が開けた所にライダーを持ってきたかったのですが、シャッターボタンを押してからシャッターが切れるまでの時間分タイミング外れ。いわゆるレリーズタイムラグってやつです。



下りの段差を飛び降りる所を撮ろうと思ったけどタイミング遅れ、フォーカスもあってません。



これなんかフォーカスも画角も決まってるんですが、悲しいかな見切れてしまってます。コンパクトデジカメの失敗例の多くは、このタイミング遅れが一番多いです。



ならば数打ちゃ当たるで連写を使うのですが、動体追尾フォーカスなどという高級機能はないので使える写真はほんの一部。



しかも連写するとメモリー書込みに時間がかかり、続いてやって来る被写体を逃すことが多く、慌てて写すとこういう写真ができ上がってしまいます。




●オートフォーカス・露出

本当はマニュアルフォーカスで撮りたいのですが、小さい液晶画面でフォーカスを確認するのはほとんど不可能。よってセンター固定オートフォーカスで、ライダーが通るであろう地面に向けてシャッター半押しフォーカス・AEロックのまま待機。ライダーが撮影地点に来るであろうタイミングでシャッター全押し。しかしこのカメラ、前ピンの癖があってほとんどの場合フォーカスが手前に合ってしまいます。



地面でAEロックしているため、空が映るとたいていの場合は露出オーバー。



ウッズの中や逆光条件では露出アンダー。ストロボ焚いて日中シンクロすればある程度補正できるけど、走行中にストロボ焚かれると視界が遮られるのが嫌なので、自分もストロボは使いません。そうすると、プログラムAEが気を効かせてシャッタースピードを落としてくれるので、トップライダーなんかは被写体ブレ。


ISO感度を上げると画像がノイジーになって、とても使えたもんじゃないのだ。


●Charge Coupled Device

デジカメの心臓部の撮像素子、今はCCDとCMOSイメージセンサーが主流だけど、うちのカメラはスーパーCCDハニカムSRという、ちょっと変わった素子が搭載されている。ハニカムCCDとは、通常格子状に配置される画素を8角形にして斜め45度に配置、格子状配置のCCDより1.6倍の受光面積となり感度が増す。さらにSRでは同一画素に高感度と低感度用のセンサーを配置、それにより広いダイナミックレンジを実現、と夢のようなデバイスなんだけど、それゆえ画像処理が複雑で二度も発売延期となったいわく付きのカメラ。

斜め配置のRAWデータから格子状のJpeg画像に無理やり変換しているものだから、バリピンの適正露出でも、どうしても眠たい画像となってしまう。



そして長年使っていると内部がいろいろ消耗してきて、何度掃除しても撮像素子にゴミが付いてしまう。



写り込んでしまったゴミは、レタッチでちまちま直すしか方法がない。

というわけで最近はレースの撮影もあまり気乗りがせず、スナップはもっぱら携帯のパンフォーカス100万画素CMOSセンサーに落ちぶれてしまっている。バズーカ搭載一眼デジカメでターゲットロックオンする日はやって来るのか。

2 件のコメント:

まぁじぃ さんのコメント...

写真撮影といっても、ずいぶんと奥が深いものなんですね。
ただシャッター押してりゃいいもんだと最近まで思ってましたが、思い通りの写真が取れた時の感動は、オフロードライディングの楽しさにも似ている様で、夢中になるのもうなずけます。

人の趣味を批判したりするって事は、どんなに愚かな事だろうか・・・。
先入観を無くして飛び込む事ってのも、大事な事ですよね。

nagase さんのコメント...

動くバイクとライダーをうまく撮るのは本当に難しいですね。
風景や静物、モデルさんなんかは、何度も試しながら撮れるけど、モータースポーツは一撃必撮ですから。

オフロードライディングの難しさや楽しさ、そういう部分が表現できればなぁと思って写真撮ってるんですが、なかなかうまく行きません。