におい - 泥沼日誌

2008年11月14日

におい

■野暮用のため自転車で出かけようと漕ぎ出した瞬間、バキッと派手な音がしてペダルがすっぽ抜けた。シャフトの先が折れたのだが、ペダル本体にも亀裂が入っていた。おそらく本体の亀裂の方が先でシャフトにガタが出て金属疲労で折れたんだろう。しかたないので、久しぶりに街を歩いてみた。天気が良く温かい初冬の空気はオゾンの匂いがした。

私はマシンの調子を見るのに匂いを使う。エンジンの燃焼が適正であれば一種特有の匂いがする。ガスが濃ければつんとした匂いがするし、エンジンオイルの匂いを嗅げば、クラッチが焼けてるとかリングが減ってブローバイガスが混じっているとか。

匂いの他にも音とか振動とか手触りとか。五感を駆使すれば物言わぬバイクの言葉が聞こえてくるのだが、自転車の声は聞こえなかったようだ。

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